人口減少

1月23日(月)

先週発表された、中国の人口が減少に転じたというニュースの新聞記事をもとに、読解兼日本事情的な授業をしました。中国の学生が多いクラスなので、日本での報道ではうかがい知れない実情がわかるのではないかと期待もしていました。

このニュースについて解説している動画も見せました。学生たちは思ったより真剣に見ていて、意見や感想を述べてくれました。こういう報道は多少センセーショナルな方向に傾きがちなのですが、学生たちの話を聞くと、必ずしもそうではないようです。結婚にお金がかかりすぎるなどというあたりには、盛んにうなずいていました。

中国以外の学生も含めて、将来子供を持つことについて聞いてみると、子供をたくさん作りたいという声は聞こえてきませんでした。子育てにはお金がかかることは承知しており、子育てのために自分の生活レベルを切り下げるのは嫌なようです。

では、少子高齢化にはどのように対処すればいいかと、グループで考えてもらいました。中には、打つ手なしという結論に至ったグループもありました。大半のグループは経済的な支援を挙げていました。これなら各国がすでに何らかの形で取り組んでいます。しかし、華々しい成果は現れていません。

学生たちは、自分の国ではごく平均的な若者でしょう。とすると、学生たちの国々も日本も、人口減少、少子高齢化に歯止めがかかりそうもありません。そういった中での留学というのは、自分の価値を高めるためなのでしょうか、自己実現を考えているのでしょうか。学生たちは、50年後の世界をどう描いているのでしょうか。

日本語教師養成講座へのお問い合わせはこちらへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です