あんたのための授業だよ

6月1日(木)

文法テストの成績が全体的に思わしくなかったので、テストのフィードバックをしました。単なる答え合わせではなく、「こういう考え方をするから、この答えは〇だけど、この答えは×です」「こういう間違え方は-1点、こういう間違え方はー2点です」というような説明をしていきました。

すると、100点を取ったYさんや95点のNさんは、説明に使った例文などを一生懸命ノートに写していました。フィードバックを聞く必要などほとんどないのですが、私の言葉から1つでも何かを得ようとしている様子がうかがえました。

その一方で、58点のSさんは船頭さんになり、50点のJさんはよそ見をしており、Cさんに至っては欠席です。「あんたたちのために授業の予定を変えてフィードバックしているんじゃないですか!」と言ってやりたいところですが、惜しくも不合格だったLさんやTさんが真剣なまなざしをこちらに向けていますから、説教は封印しました。

できる学生はより一層できるようになり、できない学生はどんどん落ちていくとうい構図が明確に表れていました。最近受け持ったクラスは、どれもこの二極化が顕著な気がします。ちょっと前までは、成績下位の学生でもなんとか這い上がろうという気概が見られたものですが、今はそういった闘争心が見えてきません。

その点、日本語プラスの物理や化学の学生は、今はできないけれども何かをつかんで浮かび上がろうとしています。過去問シリーズに入ってから、質問が多くなりました。大化けするんじゃないかと、ひそかに期待しています。6月は、EJUの月です。

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