ある退学

4月21日(木)

昨日付けで、Sさんが退学しました。自分自身で勉強が続けられないと判断したようです。

Sさんは去年10月の入学生です。出席状況を見ると、最初の3か月はよかったものの、先学期は大きく下がりました。今学期は、今週の月、火、水と3日連続欠席したあげくの退学です。入学した時に学校に提出した写真のSさんは髪が黒かったですが、ゆうべ退学手続に訪れた時のSさんはまっ黄色の髪でした。髪の色だけで人柄を判断してはいけませんが、日本へ来てからSさんの心の内に大きな変化があったと考えるほうが普通じゃないでしょうか。

いい判断だと思います。出席率とともに成績も落ちていましたから、勉強を続けていっても、Sさんが思い描いていたような進学ができたかどうかは疑わしいものがあります。私たちだって指導を続けていきますが、学生は、一度楽しいことや遊びを覚えてしまうと、再び勉強道に戻るのは並大抵のことではありません。

勉強や進学に関しては目を閉じ耳をふさぎ、在籍はするけどまともに勉強しないという、自分自身を生殺しの状態に落とし込む学生を今まで何人も見てきました。そういう学生に比べると、Sさんは潔く思い切った決断をしました。帰国したら今よりも厳しい生活が待っていることでしょうが、その道にあえて進もうとしているのです。KCPのコース満了まで、日本でだらだらとしまりのない留学生活を送っていくことが許せなかったのでしょうか。

Sさんが私ぐらいの年齢になったとき、この半年の留学生活はどんな思い出になっているでしょう。期間は短くても、あるいはネガティブなものでも、自分の人生を形作る経験になりうるものです。Sさんには、これからの人生で、この留学をそういうものにしていってもらいたいと思います。

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