怪しい影がいい香り

12月7日(金)

私は毎朝一番に出勤します。夏なら朝の光のおかげで出勤時でも職員室はけっこう明るいのですが、先月ぐらいからは街頭の弱々しい光がブラインドを通してさらに弱まり、窓際をわずかに白ませるだけです。

今朝、出勤すると、そんな真っ暗に近い職員室の私の机の上に、丸っこい影が浮かび上がりました。電気をつけると、真っ赤なリンゴでした。職員室の隅っこに置かれた箱からすると、A先生のご実家から送られてきたようです。机の上に置いたままだと仕事の最中に落としてしまいかねませんから、引き出しにしまいました。

午前中は、1か月ぶりの養成講座の授業でした。受講生の皆さんは来週から実習が始まり、再来週教壇に立つことになっています。そのための教案作りに追われ、今までとはどことなく違う雰囲気です。私は教案は書かないのかと聞かれましたが、書きません。もちろん、その日の授業範囲分ぐらいは教科書・教材に目を通します。それが経験というものだと思いますが、経験で物を語るようになったらもう進歩は望めないとも言います。教案に頭を悩ますことは成長痛なのです。

午後の授業の後は、来学期の受験講座の説明会でした。初級の進学コースの学生たちに受験講座の内容を説明し、受講する科目を決めてもらいます。これから実際に進学するまでの長期計画を立てることの重要性も訴えます。留学生入試は夏から始まりますから、事前に受けておかねばならないTOEFLまで含めると、半年足らずで人生の分かれ目がやってくる人もいます。思っているより時間がないよということも訴えました。

その説明会が終わって、マーカーをしまおうと引き出しを開けると、ほのかに芳香が。いただいたリンゴ、もう1日ぐらい置いてから持って帰ろうかな…。

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