鬼が笑う心配

12月10日(火)

12月も早くも10日で、そろそろ来学期の心配を本気で始めなければなりません。私は、来学期の超級レベルの教材作りに取り掛かりました。実質卒業式までですからいつもの学期よりは短いですが、自転車操業で乗り切るには厳しい長さです。1年かけて少しずつ作りだめをするのですが、今年はそれがあまりなく、完全に追い込まれる前に作業を開始した次第です。

超級は全員が卒業と考えていいので、しかもみんな力があるので、何をするにせよ一ひねり必要です。漫然と文章を読ませる読解では満足してくれませんから、何か仕掛けを設けなければなりません。正面切っての論説文でディスカッションでもいいですが、そればかり2か月も続けたら、教師も学生もへとへとでしょう。卒業式のころには足腰が立たなくなっているかもしれません。そもそも、そんなディスカッション向けの論説文など、その辺にごろごろ転がっているわけではありません。

それ以外の味がする授業も企画しておくと、学生も喜びます。でも、これも探すのに骨が折れます。いつも、この文章ならどんな味が付け加えられるかという目で文章を読んでいますが、すばらしい教案が描けそうな文章にはなかなか出会えません。“とりあえずキープ”という文章が私の周りのあちこちに置かれていますが、さて、どれをどうしたものか…。

もちろん、学生自身が調べてきて発表する形の授業もします。そうだとしても、発表のきっかけや方向性ぐらいは与えねばなりません。学生丸投げでは、授業がスマホのひと時になってしまいます。

明日も少し時間がありそうですから、引き続き無い知恵を振り絞ります。

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