意欲

12月11日(水)

Cさんは昨日に引き続き欠席です。先週あたりから体調を崩しているようです。でも、それ以上に、今学期一杯で退学・帰国を決めていますから、モチベーションが下がっているのではないかと思っています。いろいろな事情で日本での進学をあきらめざるを得なくなったというのが、Cさんにとって一番悔しく残念なことでしょう。

夏の暑い盛りのころのある日、朝早く、学校にまだ私しかいない時間帯に、Cさんから電話がかかってきました。住んでいるアパートで警察沙汰に巻き込まれ、一睡もしていないので学校を休みたいが、これも欠席になってしまうのかという内容でした。欠席になると答えると、とても残念そうにしていました。もしかすると、これが入学後初めての欠席だったのかもしれません。

それがどうでしょう。最近のCさんは無断欠席です。欠席慣れしてしまった感じです。せめてもの救いが、欠席後に出てきた日に自分から教師に申し出て欠席中の授業資料をもらうことです。欠席を残念がったころのCさんの片鱗がわずかに残っています。

A大学に受かったKさんも、緩みまくっています。N先生の話によると、教室に存在しているだけで、まったく勉強していないとのことです。大学合格という来日の最大の目標を達成してしまったKさんにとって、日本語学校の授業はもはや消化試合でしかありません。もちろん、消化試合でいいはずがありません。今のKさんの読解力では、大学の授業にはついていけないでしょう。そういうことを、口を酸っぱくして言い続けても、こうなってしまった学生は聞く耳を持ちません。

この時期、もっと勉強しようという気持ちを失ってしまう学生がそこかしこにいます。このような学生にどう対処すればいいのでしょうか。毎年、頭を悩ませます。

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