歯が痛くなりそう

2月10日(月)

昨日は歯医者に行ってきました。いろいろな事情で、日曜日に診てもらえるというのもその1つですが、学校の近くでもうちの近くでもなく、うちから電車で通っています。その歯医者、腕もいいし虫歯予防にも力を入れてくれますから気に入っているのですが、事務員や歯科衛生士の言葉遣いがよくありません。言葉が乱暴だというのではありません。そこの先生(歯科医師)に尊敬語を使うのです。日本語教師としては、日本語教師養成講座の講師としては、見逃すわけにはいかない敬語の使い方の間違いです。

昨日は、歯科衛生士による歯周病検査の次に、歯科医師による治療が予定されていました。歯周病検査が終わると、歯科衛生士が「先生がいらっしゃるお部屋にご案内いたします」ときました。「はい」と笑みを浮かべながら歯科衛生士の後をついていきましたが、「“先生がいらっしゃる”だと? ふざけるんじゃねえ!」と思っていました。

いつもこんな調子です。予約を取るときにも、「先生のご都合をご確認します」です。言っている本人に悪気はないでしょうし、言わんとしていることも伝わりますから、表面的にはスルーしています。でも、私の語感では許しがたい使い方ですね。患者である私が、「先生のいらっしゃるお部屋はどちらですか」「先生のご都合を確認していただけませんか」などと聞くのは問題ありませんが、歯医者の事務員や歯科衛生士が、自分サイドの人間である歯科医師に対して「先生」とか「いらっしゃる」とか「ご都合」とかと言ってはいけません。

今学期は敬語を教えるレベルのクラスは担当していませんが、日本語教師養成講座で敬語を扱いました。学校で敬語について触れるたびに、歯医者を思い出します。

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