泣く前に

9月1日(火)

K先生の代講で、中級の大学進学クラスに入りました。大学進学を目指しているにしては勉強のしかたが甘いと、このクラスに入っている先生方から聞かされていました。授業をしてみると、予習をしていなかったり、していても通り一遍だったりで、確かに先生方のおっしゃる通りだと思いました。

どうしてこうなったかというと、他流試合が不足しているからだと思います。このレベルの学生は、例年なら、6月のEJUの結果にショックを受けて、尻に火が付いているはずです。しかし、今年はそれがなく、その代わりにいくつかの外部試験を受けるように勧めてきましたが、受験者数はそれほどでもありませんでした。その試験の結果が大学入試には使えないからでしょう。そうじゃなくて自分の力を知るためだと力説しても、学生たちの心にはなかなか響きません。唯一、校内実力テストがほぼ全学生の受けたテストですが、「校内」なので、その結果のインパクトは今一つ弱いようです。

授業中にちょっと突っ込んだ質問をするとすぐ答えに詰まるというのが気になりました。私の質問のしかたが、K先生をはじめとするこのクラスの先生方とは違うという面もあるでしょう。でも、漢字の語彙として出てきた「満潮」の対義語ぐらいは調べてきてほしかったなあ。

おそらく、このクラスの学生たちは、かなり高いレベルの大学を志望校としているに違いありません。このまま放置しておいたら、私大入試第一陣の結果が出るころには、いたるところで悲鳴が上がっていることでしょう。最近は言ったいろいろなクラスで同じようなことを感じています。学生たちにそうさえないよう、手立てを考えなければなりません。

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