学期休み中ですが

10月5日(月)

学期休み中ですが、受験シーズンとあって、切羽詰まった学生たちが学校へ来ています。

午前中は養成講座でしたが、授業が終わるや否や声をかけられました。S大学への志望理由書、学習計画書を書き上げたKさんが最終チェックをしてくれとのことでした。詳しく見ていけば言いたいことはたくさんありますが、ここは感度を若干下げて、細かいことにはツッコミを入れず、大きな流れだけを捕らえました。面接で聞かれそうな点1つと、語句の修正1か所を指摘し、出願するように指示しました。

昼食を取って戻ってくると、ロビーでEさんが待っていました。面接練習の約束をしていましたが、予定よりも20分ほど早かったので、また、下を向いて何やらつぶやいているようでしたから、声をかけずにそばを通り過ぎて職員室に入りました。すると、5分後ぐらいにお声がかかりました。準備はできたと言いますから、15分ほど早かったですが、練習を始めることにしました。

担任のO先生の話によると、Eさんの最大の意問題点は緊張しすぎることで、それを何とかするのが私の役回りです。Eさんは以前受け持ったことがありますから、まんざら知らないわけではありません。しかしEさんは手指も声も震え、一生懸命さは伝わってきますが、話の中身は頭の中でかなり補わないと理解できません。しどろもどろなんていうレベルじゃありませんでした。話すべきことを暗記してきたそうですが、逆効果でした。緊張のため最初の言葉が出てこず、頭が真っ白になってしまったことは、Eさんの様子からすぐわかりました。

ですから、言いたいことを単語で整理するように言いました。文を丸暗記するのは、Eさんの場合は危険ですから、それはやめさせ、キーワードだけ押さえておくことにしました。こうすれば多少は負担が軽くなり、今後の練習のしかたによっては、今よりは滑らかにしゃべれるようになるでしょう。

今年は入試戦線に大いに異状があります。そこを勝ち抜くためには、学生も教師も力を出し合わなければなりません。

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