期末テスト当日の朝

6月21日(火)

朝、まだ他の先生方がいらっしゃっていない時間に、電話が鳴りました。「はい、KCP地球市民日本語学校でございます」「〇×クラスのTです」「あ、Tさん、おはようございます」「おはようございます。実は、私、昨日、友達のうちに泊まったんですが、そこに鍵を忘れてしまって、今、うちに入れないんです」「それは大変ですね」「はい。今日、期末テストですが、受けられなかったらどうなりますか」「受けられなかった場合は、あさって、23日に追試をしますから、それを受けてください」「今日の午後は受けられませんか」「午後は初級クラスの期末テストがありますから…」「私、23日は大阪に行くことになっているんですが…」「でも、追試は23日だけですから、その日に受けてください」「はい…。とりあえず、わかりました」

Tさんは今学期の新入生で、中級クラスです。どういう事情で友達のうちに泊まったかはおいといて、中級でこれだけのやり取りができるとはと感心しました。上のやり取り、ほとんどTさんの言葉そのままです。発音イントネーションも自然だったし、事情を説明して自分の要求を述べるという話の進め方も理にかなっています。最上級クラスにだって、こんな話し方ができる学生は少ないでしょう。これだけ話せれば、大阪へ遊びに行っても楽しいでしょうし、何か得るものもあるはずです。

しかし、聞くところによると、Tさんは漢字が弱いそうです。進学を狙っていますが、漢字に足を引っ張られかねない状況です。そんな弱点を克服して、持ち前のコミュニケーション能力を生かして、日本で身になる勉強をしてもらいたいです。

今、調べたら、Tさんは数分の遅刻で期末テストが受けられたようです。大阪も楽しんで来てください。

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