プレッシャーに耐える

10月5日(水)

朝9時のチャイムが鳴ると同時に、Gさんが面接練習に来ました。Gさんは、先週も面接練習というか、面接相談に来ました。そこで志望理由などの答え方の手ほどきをしました。それを参考に答え方を立て直し、再挑戦に来たという次第です。

しかし、残念ながら、その成果が挙がっているとは言えませんでした。Gさんは日本語を話す力に秀でていますから、それが伝わるような答え方をすることで、点を稼がなければなりません。しかし、Gさんの答えは表面的すぎて、日本語が多少上手なくらいでは得点に結びつかないでしょう。

こういう時、面接練習を受けた学生は、異口同音に緊張していたと言い訳します。おそらく、その言葉に嘘はないでしょう。しかし、面接本番では、緊張していてもそれなりの答えをして、自分の考えを面接官に理解してもらわなければなりません。言い訳は一切通用しません。

酷なようですが、どんなにプレッシャーがかかろうと、最低限のことは面接官に対して主張しなければなりません。本当に表面的な内容しか考えていなかったとしたら、Gさんの志望校・学部・学科を考えると、合格は絶望的だと言わざるを得ません。

そういうことを伝え、もう一度志望理由などの答え方を考えました。緊張のない状態で改めて聞いてみると、練習の時よりはしっかりした答えができました。頭の中がきちんと整理されていないんですね。そんな状態で面接に臨んではいけません。

Gさんのことですから、基本的なことは答えられるように自分で練習するでしょう。来週もう一度面接練習をしますから、その時はもっと厳しい質問もぶつけてみましょう。そうやって、Gさんの志望校レベルまで、Gさんを引き上げていきます。

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