どうなる?

12月6日(火)

このところ、進学相談が増えています。進学相談で一番困るのは、自分の置かれた状況をきちんと把握していない学生です。学力的な状況がまるでわかっていなかったり、“3月までしかいられない”という法律的な制約を理解していなかったり、計画性のなさや立てた計画の無謀さに思い至らなかったりなど、周りで見ているほうがどうにかなってしまいそうな学生がおおぜいいます。

Aさんは学期が始まってほどなく、私に志望理由書のチェックを依頼してきました。約束した日はとうに過ぎていますが、私と顔を合わせても元気よく「先生、おはようございます」とあいさつするだけです。Bさんには志望校の候補をいくつか提案しました。しかし、その後どうなったかわかりません。もう1年KCPにいるといううわさもあります。Cさんには身の程知らずの志望校に対してダメ出しをしました。でも、志望校を変更したという話は伝わってきません。このままでは3月いっぱいで帰国でしょう。

Dさんはすでに合格していますが、日本語の勉強がおろそかなままです。「よく面接を通ったね」と言いたくなるような発話力ですが、それを少しでも進歩させようという気持ちが感じられません。進学したら、同級生にも先生にも相手にされないよ、向こうは日本語の先生じゃないんだから。

親ともめているという学生も何人か。Eさんはどうにか親の許可を取り付けたようですから、前に進めそうです。ようやく本番を迎えられます。しかし、Fさんの親御さんは今までにも意見をころころ変えていますから、油断はできません。進んでいいのかどうなのか、確信が持てません。

年内にもう少し目鼻を付けたいのですが、どうなることでしょうか。

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