最後の試験

2月24日(金)

9字7分前ぐらいに6階の試験会場に入ると、3名の学生が談笑しているだけでした。20名余りの学生がこの教室で卒業認定試験を受けることになっているのですが、どうしたのでしょう。定期試験の日は早めに登校して教室で勉強する学生が多いものなのですが、自信たっぷりなのでしょうか、それとも「卒業」をあきらめてしまったのでしょうか。

…などと気をもんでるうちに学生が集まりだし、9時3分過ぎぐらいには欠席2名となりました。卒業認定試験は学生にとってKCPで受ける最後の試験なのですが、始業時刻直前に駆け込むという日常が繰り返されました。

KCPは、卒業認定試験に合格しないと、卒業式でもらう証書が「卒業」証書ではなく、「修了」証書になります。修了証書になったところで大学合格が取り消されるわけではありませんが、送り出す側としては有終の美を飾ってほしいと思っています。この学校で最後まで全力で日本語を勉強したという証が、卒業証書なのですから。

欠席した2名のうちの1名、Kさんは、最近授業に対するやる気が感じられず、認定試験は逃げるんじゃないかなと思っていたら、案の定でした。お昼過ぎに、「体調不良で欠席しました」というメールが届きました。完全な無断欠席でなかったことで良しとしなければならないでしょう。

もちろん、試験の成績も吟味します。Tさん、Dさん、Wさん、Sさん、Rさんあたりはきちんと勉強して受けた形跡があります。Yさんは、苦手科目には手を付けなかったのかな。どの科目も早々に提出したJさんは、他の学生が大苦戦した会話の問題でほぼ満点でしたが、ほかの科目は散々でした。

上級担当教師は卒業認定試験が終わると一山越えた感じになりますが、まだ合格が決まっていない学生への指導が待っています。Gさん、Lさん、あんたたちが片付かない限り、私に安らぎの日は来ません。頑張るだけでは意味がありません。結果を出してください。

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