心配性

3月3日(金)

JさんはA大学とG大学の大学院に合格しました。さんざん悩んだ末に、A大学の大学院に進学することにしました。しかし、Jさんの悩みはそれにとどまりませんでした。日本で就職しようと思っているJさんにとって、日本の会社はどのような人材を求めているか、そういう人材に成長するには進学後にどうすればいいか、といった点が今の最大の関心事になっています。そんなJさんが、午後、私のところに相談を持ちかけてきました。

人を雇うということは、その人の能力や技術や経験や人脈や個性や、すべてを“買う”ということです。そして、会社は社員に、その給料の数倍のお金をかけるものです。それだけの価値があるかどうかが、会社が社員を採用する際の判断基準です。思い切って言ってしまえば、この人はわが社にどれだけ貢献してくれそうかということで、採用の可否が決まります。

だから、Jさんには、自分を売り込むポイントを探し出せと答えました。そこが出発点です。セールスポイントが思いつかなかったら、大学院在学中に作ることです。そもそも、まだどんな方面に就職するかも明確ではないのですから、大騒ぎしすぎるのも考え物です。でも、Jさんは、自分は昔からそんな性分だと言って苦笑いをしていました。次々と心配事が持ち上がって、気の休まる暇がないのだそうです。

Jさんは4月から大学院に進学しますが、1年後はもう就活です。それまでに、切り札が見つかるでしょうか。就活の武器を手にすることができるでしょうか。

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