かろうじて逃げ切り

10月31日(金)

一昨日、最上級クラスで、バーベキューの日に教師の補助をしてくれるよう学生に頼みました。その中に、朝の仕事がありました。仕事内容を説明するや、Jさん、Yさん、Hさんがぜひやりたいと名乗り出てくれました。その積極性は大いに買うところですが、大きな問題がありました。それは、この3人、遅刻の常習犯だということです。このクラス以外の学生は当日朝10時に集合ですが、私の説明した仕事を担当する学生は9:45集合で、遅刻してもらっては困るのです。

さて、今朝はどうだったかというと、予想通り、3人は遅刻。定刻に来たのは、もう1人私が指名した、遅刻実績のないSさんだけでした。それ以外の仕事もあるので、しばらくの間Sさんには1人で頑張ってもらうことにして、他の学生を引き連れてバーベキュー会場へ向かいました。幸いにも、ほどなく3人が来て、Sさんが地獄を見ることはなかったようです。

私は最上級クラスではなく、レベル1のクラスの担当でした。直前までメニューが決まったのかどうか危なっかしかったのですが、肉も野菜もきちんと切り刻んできて、あとは焼くばかりの状態になっていました。どこで手に入れたのか、国の香辛料も持ってきてくれました。これが肉にも野菜にも合うんですねえ。私の家にも置きたくなりました。

料理をしている時や食べているときは余計な言葉は要らず、おいしい笑顔で語り合えますから、日本語を習い始めたばかりのレベル1の学生ともコミュニケーションが取れます。友達のクラスへ偵察に行ったり、友達を連れてきたり、私も最上級クラスから差し入れをもらったり、クラス間の交流も活発でした。

バーベキュー恒例の料理コンテストは、さつまいも料理がテーマ。結果は、本物の料理人を擁した初級のあるクラスの圧勝でした。この料理コンテストのためにわざわざお皿まで用意してきたくらいですから、見た目からして全然違いました。私のレベル1のクラスも、大学芋っぽい味付けの上にわさび味ポテトチップスをちらすなど工夫を加えていましたが、料理人にははるかに及びませんでした。私は、その料理人の握ったすしだけご相伴にあずかりましたが、もちろんおいしかったです。

ちょうど料理を食べ終えたころ、ぽつぽつと降ってきました。傘を差すほどではないものの、散策の時間も取りたいので、後片付けもそこそこに、海岸へ向かいました。写真を撮ったりおしゃべりしたり、少しだけのんびりして、本降りになる前に解散しました。若干駆け足気味でしたが、最上級クラスの面々も活躍してくれましたし、総じて言えばみんな楽しめた学校行事だったのではないでしょうか。

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