Category Archives: 社会

20220222

2月22日(火)

22年2月22日は、スーパー猫の日だそうです。にゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんだからだと言っていますが、200年後にはにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんとなりますから、ハイパー猫の日とでもなるのでしょうか。

この日に合わせて、静岡県の川根小山(かわねこやま)駅は臨時に川猫山駅に改称し、特別な記念切符を発売したとか。このほかにも、全国いたるところで“記念行事”が行われたようです。こういうダジャレができるのも、それを喜んで受け入れてしまうのも、日本文化であり、日本人です。

西暦年月日の数字合わせで思い出すのは、1999年11月19日です。ご覧のように、年月日のすべての数字が奇数です。この次にこのような並びになるのは、3111年1月1日で、1000年以上も先のことです。当時通っていた会話教室で、もちろん英語でこれを熱弁したのですが、先生にはこの意義が伝わりませんでした。貴重な1日だったんですけどね。

お昼から帰ってくると、書類を取りにでも来たのでしょうか、ちょうど学校から出てきたPさんとLさんとすれ違いました。「こんにちは」とあいさつしてくれました。Lさんは進学先が決まり、Pさんは3月で帰国の予定です。先月あたりまでずいぶん悩んでいたPさんでしたが、もう吹っ切れたみたいです。明るい顔つきをしていました。

3月10日の卒業式までは2週間ちょっと。その日は水戸の日であり、佐渡の日であり、砂糖の日だそうです。にゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんも含めて、2人ともこういう言葉遊びが理解できるまでになったかな。ここでニヤッとして上級なんですよ。

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久しぶりの大口

2月21日(月)

朝、食事をとっていたら、前歯に違和感が。そして、舌に硬いものが当たりました。慌てて吐き出すと、なんと、差し歯がころりと出てきたではありませんか。鏡を見てみると、下の前歯が1本抜けています。何ともマヌケな顔になってしまいました。でも、食べ物がかめないわけではありませんから、食事はそのまま続けました。

幸いにも、令和4年2月21日現在、マスクが必須アイテムですから、しゃべっても笑ってもマヌケ顔をさらす心配はありません。しかし、放っておくわけにもいかず、学校の近くの歯医者で応急処置をしてもらうことにしました。抜けた差し歯はしっかり確保してありますから、それを持って行けば、多少は治療期間も短くなるでしょう。

その差し歯を入れたのは、私がKCPにお世話になる前からかかっていた歯医者です。しかし、そこは遠いので、ネットで探してみると、学校の近くにはけっこうたくさんは医者がありました。評判のよさそうなところを選んで予約しました。

予約の時間に行くと、問診票の記入が最初の仕事なのはどこの医者でも同じですが、この歯医者は麻酔についての質問がありました。ここの先生は麻酔の専門医らしく、普通の歯医者が治療で使う局部麻酔よりも本格的な麻酔を使う治療も選べるようでした。そういう治療もいいかなと思って、○を付けておきました。

患者が結構多く、待合室の椅子が全部ふさがるくらいいました。しかし、診察台も3台で、3人の先生が診ていますから、回転も速いです。程なく私の順番が来ました。以前は3か月おきに歯科定期検診を受けていたのですが、おととしから、人が多いところで大口を開けて仰向けに寝っ転がるのはあまりにも不用心だと思い、中断しています。久しぶりにその体勢を取るのは少し勇気が要りましたが、治療が始まってしまえばどうということはありませんでした。

20分ほどの治療で歯は元通りに戻り、治療費は1000円余りでした。数か月、数万円を覚悟していましたから、あっけないほどの時間と費用でした。しばらく、これで様子を見ます。

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遅きに…

2月18日(金)

やっと開国に一歩踏み出しました。水際対策を少し緩めるという発表がありました。しかし、1日5000人で、しかも航空券を取った順だという話も聞こえてきます。どうせまっ先にビジネスで、留学生よりも技能実習生のほうが早いんじゃないかな。その留学生も、大学・大学院が優先でしょう。日本語学校の学生が入国してくるのは、まだまだ先のようです。文科相が、留学生の入国手続きを簡素化すると言ってくれているのが、せめてもの慰めです。

今回の入国規制緩和も、岸田さんオリジナルの判断というよりは、各方面からつつかれて重い腰を上げたという感じがします。海外からの不満も、かなり強く背中を押す結果となったのではないでしょうか。何かしかるべき戦略があって開国に進んだのではなく、雰囲気に流されてちょっかいを出してみたというのが実情のような気がします。だから、この逆コースにも容易に進みうるのです。

留学生は、今すぐ日本にとって役に立つ存在ではありません。将来に向けての先行投資です。種をまいておくという発想で、留学生をかわいがってもらいたいです。留学生自身同様、周囲の日本人学生への影響も考慮の余地があります。交換留学生として海外へ向かう学生はもちろんのこと、ネットを通してしか外国人を知らない日本人学生にどれほどの刺激を与えてくれるでしょう。

それにしても、ここまで待てずにKCPを去っていったKさん、Rさん、Pさんたちはこのニュースを聞いているのでしょうか。もう一度こちらを振り向いてはくれないでしょうね。

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天国で論戦中?

2月16日(水)

瀬戸内寂聴さんの「わたしの源氏物語」を読み終えました。文庫本で500ページ余りを、3日半ほどで読み切りました。寂聴さんの現代語訳源氏物語は文庫本で500ページとはいかないようですから、私にとってはこのあたりが分相応でしょう。

「わたしの源氏物語」は、時期的に源氏物語の現代語訳に取り組んでいる頃に書かれたのではないでしょうか。源氏物語の登場人物や紫式部の筆致について、寂聴さん流の解釈が述べられています。登場人物の中にも、紫式部が熱を入れて丁寧に描いた人から、冷たくあしらわれた人まで、けっこう濃淡があるそうです。ここは描き足りないとか、ここは彼女の実体験が生きているとか、このストーリーは当時の読者を引き付けただろうとか、寂聴さん自身がかなり読み込んでいたことがよくわかる書きっぷりです。

私は、高校時代、古文漢文はまるっきり手も足も出ませんでしたから、源氏物語は教科書に載っていたごくごく短い部分を読んだに過ぎません。古文の時間に行われた解釈では内容が全然わからず、源氏物語がなぜ不朽の名作なのか、世界に誇るべき文学なのか、さっぱりわかりませんでした。でも、「わたしの源氏物語」を読んだら、光源氏も藤壺も紫上も六条御息所も桐壺帝も、みんな生き生きとしてきました。

昨年、寂聴さんが亡くなった直後に、どなたか忘れましたが、「寂聴さんは今ごろ天国で紫式部と語り合っているでしょう」という意味のコメントをしていました。それに接した時、「ああ、死ぬのもいいなあ」と思ってしまいました。まあ、私が天国に上れても、私が会いたいと思っている有名人には見向きもされないでしょうけどね。でも、寂聴さんなら紫式部は会ってくれるだろうし、もうすでに、「紫式部さん、ここは感動したけど、ここはこういう筋もあるんじゃない?」などと楽しい議論を戦わせているかもしれません。

私も、現代語訳ぐらいは読んでみようかな。

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2月14日(月)

去年の秋から、NHKBSの刑事コロンボの再放送を見ています。放送時間が土曜日の日中なので家にいないことが多く、録画しておくのですが。他の番組の録画もありますから、ただいま1か月遅れぐらいになっています。

刑事コロンボがNHKの総合テレビで放映されたのは、かれこれ50年近く前のことでしょうか。確か、私が中学生から高校生の頃だと思います。土曜日の夜に、家族みんなで集まってみたものです。半世紀近くたっていますから、ストーリーなんか覚えていません。今も、コロンボがどうやって犯人を追い詰めるかドキドキしながら画面に引き付けられています。

あら探しをしているわけではありませんが、伏線が回収しきれていないんじゃないかと思うことが何回かありました。まあ、これは私の考えすぎかもしれませんが。何より目立つのは、ガソリンをまきながら走っているのではないかと思えるほどの、重厚なアメ車たちです。コロンボも犯人も、地球温暖化に大いに貢献しています。

それから、コロンボをはじめ、みんなよく煙草や葉巻を吸いますね、そこいらじゅうに灰を散らしながら。周りの人達も、迷惑がっている様子がありません。さらに不思議なのは、コロンボが留守宅に平気で入り込んでいることです。この当時のアメリカは、戸締りという概念がなかったのでしょうか。

何より時代を感じるのは、電話です。固定電話しかないことは当然として、“自宅やオフィスを離れる=連絡が取れない”という公式に則ってストーリーが展開されます。SNSやネットで何かするということがありませんから、実にオープンな感じで話が進みます。

これらは、もちろん、刑事コロンボの価値を損なうものではありません。でも、私は楽しめますが、今の中学生はどう見るのでしょう。中学生の私がチャップリンを見るような感じなのでしょうか。

今の中学生が50年後に今のドラマの再放送を見たら、「そういえばガキの頃、スマホなんてもんがあったねえ」などと懐かしむのでしょうか。いや、そのころにはテレビなど、過去の遺物になっているかもしれませんね。

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3回目は率先垂範で

2月10日(木)

昨晩帰宅したら、郵便受けに封書が届いていました。最近はDMすら来ないのにと思いながら見てみると、ワクチン接種のお知らせでした。昨年の7月と8月、どちらもとても暑い日に、2回のワクチン接種を済ませました。3回目の接種券がようやく来たというわけです。

中の案内を読むと、1つには、私は2回目の接種から6か月が経過したので3回目を申し込むことができると書いてあり、別のには、8か月後から接種可能と書いてありました。政府の方針がころころ変わりましたから、現場は混乱しているに違いありません。多くの感染者の対応もしなければなりませんから、通知内容の矛盾に気づかずに発送してしまったのでしょう。同情を禁じえません。

早速接種予約サイトに入りました。ファイザーとモデルナとどちらか選べることになっていましたが、2月、3月はモデルナの枠しか残っていませんでした。昨年は2回ともファイザーでしたから今回もファイザーがよかったのですが、わがままを言っているとだいぶ先になりそうでしたから、モデルナで妥協しました。尾身さんもファイザー、ファイザー、モデルナみたいだしね。

モデルナってあんまりいい噂を聞きませんから、公表されているデータではファイザーと大差なくても、積極的に選ぼうという気にはなれませんでした。でも、尾身さんが注射を打ってもらいながらクロスでも問題ないと言っていた映像を見て、気持ちが多少動きました。率先垂範って、こういうことを言うのでしょうかね。

でも、安倍さんや菅さんや岸田さんが腕まくりしてモデルナと言っても、モデルナで予約したかなあ。率先垂範になる人とならない人と、分析してみたら面白いかもしれませんね。

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ひたひたと

2月3日(木)

学校に通っているお子さんをお持ちの先生方が、その学校が休校になったためお子さんの世話をしなければならず、KCPに出勤できなくなったという例が出てきました。その他、数日前に陽性判明者と一緒に食事したとか、濃厚接触者に濃厚接触したとか、家族が陽性になったけど自分はずっと陰性だとか、昨年の第5波までには見られなかったケースが出てきました。この第6波は新規感染数が桁違いに多く、今までのように安泰ではいられなくなったようです。

自宅からオンライン授業といっても、私のうちはそういう対応になっていません。そもそも、授業データが学校のコンピューターに格納されており、簡単にはアクセスできません。授業以外の仕事も、学生の個人情報や部外秘のデータなど、外に持ち出したくないものを扱うことが多いので、気安く在宅勤務というわけにはいきません。何より、私は家に仕事を持ち込みたくない人間ですからね。

今まで通り、人ごみは避ける、むやみにマスクを外さない、余計なものにさわらない、手洗い励行、体力温存など、予防を心がけるだけです。私の周りの先生方も、私とやり方は違いますが、各方面に注意を払って生活なさっている様子がうかがえます。みんな、変なものを拾わないように、必死なんですよね。

そんな中、明日から北京オリンピックです。去年の東京オリンピックも興味が持てませんでしたが、今回はそれに輪をかけて関心がありません。競技の中継でブラタモリがお休みになり、邪魔くさいなあと思う程度でしょうか。11月に始まるワールドカップは、心おきなく日本代表を応援できるといいですね。

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おおみそか

1月31日(月)

早いもので、1月も末日になってしまいました。この調子で行ったら、あっという間に1つ年を取り、年末を迎えるのでしょう。

今年は1月末日が旧暦の大晦日です。そして、明日が旧正月です。KCPには旧正月を祝うところから来ている学生が多いですから、私も先日お祝いの動画を撮りました。その動画、もう見られるようになっているのかなあ。旧正月を祝う勢力の次に強いのは、お正月よりクリスマスというグループです。新暦の正月に騒ぐのは、結局教職員だけかもしれません。

朝、Cさんから電話が掛かってきました。「明日、お正月ですから、休みたいです」ときました。対面だとにらみを利かせてそんなことは思わせもしませんが、オンラインだと甘くなりがちです。ちゃんと電話連絡してきただけ立派なのかもしれません。大晦日のうちから浮かれて、下手をすると今週いっぱい、何もしない学生もいるかもしれません。受験生でそんな学生はいないと信じたいですが。

でも、国の自宅でオンライン授業を受けている学生たちは辛いでしょうね。自分以外の家族はみんなお正月気分なのに、1人だけテストを受けたり大きな声で本を読んだり漢字の練習をしたり、その他さまざまなことをさせられるのです。日本に入国できる見込みは希望的観測だけ、志望校の受験は秋以降とはいえ、不安や心配がないわけがありません。

日本にいる学生だって、家族や友人に会えない期間がかなり長期に及んでいます。お正月ぐらい羽を伸ばさせてあげたいです。しかし、他人がしていないときに努力をして初めて差が付くのです。今が苦しいのは万人に共通です。そして、Cさん、あなた、最近出席率が落ちていますね。気が緩んでいますよ。

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期待の新人

1月29日(土)

先日、スウィートスプリングという柑橘類の一種をスーパーで発見しました。八朔と温州みかんをかけ合わせてつくったと説明板に書いてありました。確かに、小ぶりの八朔、3Lぐらいの温州みかんという大きさでした。八朔も温州みかんも好物ですし、値段も手ごろでしたから、5個入り1袋を買いました。

皮は、けっこう硬くて八朔よりも厚く、むいてしまうと中身はずいぶん小さくなってしまいました。肝心のお味は、残念ながら期待外れでした。八朔や温州みかんよりも濃厚な感じがしましたが、いよかんに近い味がしました。八朔のようなすっきりした酸っぱさを想像していましたが、私にとっては甘い方向に偏った味でした。果汁はたっぷり過ぎるくらいあって、口の周りもテーブルも、汁だらけになってしまいました。強力な甘さからすると、こぼした汁を拭かないでおいたら後でべとべとになりそうな気がしました。

私は一袋ずつばらして食べたのですが、ネットで調べてみたら、ナイフで8つぐらいに切って(割って)食べるのだそうです。ジャムにしてもおいしいと出ていました。あの甘さならきっとそうでしょうね。

そして、気になったのが“幻の”という修飾語です。栽培面積が少なく、市場にはほとんど出回っていないそうです。私が見つけたのは、本当に偶然だったようです。確かに、その後、どこへ行っても見かけることはありません。

だから希少価値は高いのでしょうが、私の口には合いませんでした。どちらかというと、八朔寄りの味にしておいていただけるとよかったのですが…。

聞き慣れぬ名前の、見慣れぬ新しい種類の柑橘類が増えたと思います。私は八朔・甘夏系を愛してやまないのですが、こちらは出回る数が少なくなる一方のようです。今シーズンは、昨シーズンに比べて、甘夏の値段が倍ぐらいしているような気がします。なかなか手が出せなくて、口が寂しい限りです。

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帰りたい

1月28日(金)

午後、仕事をしていたら、Pさんに呼ばれました。Pさんとは来週の月曜日に面接練習をすることになっていたはずです。日付を間違えたかなと思いながら受付のカウンターまで行くと、相談したいことがあると言います。職員室の中に招き入れ、じっくり話を聞きました。

PさんはT大学に出願しました。来週末に面接試験がありますから、そのための練習をすることになっていたのです。しかし、書類審査で落とされ、面接練習は必要なくなったと申し出てきました。Pさんが出願した学科は、毎年T大学の中で1番か2番の競争率になりますから、EJUがあまりよくなかったPさんには不利かなと思っていましたが、残念な結果になりました。

私の予定が消えるだけなら話は簡単なのですが、Pさんはもう1年KCPで勉強して、来年再挑戦したいと言います。出願した時は、T大学に落ちたら帰国すると言っていましたが、門前払いを食らったとなると、悔しかったのでしょう。これもまた、Pさんは出席率良好ですから、手続きをすれば認められるはずです。

問題は、一時帰国したいという希望です。来日以来1年以上家族とも友人とも会っていないので、ぜひとも帰りたいのだそうです。落ちたら帰国という当初の予定も、ホームシックがあったからかもしれません。しかし、現時点では下手に帰国すると不利な扱いを受けかねません。今後の状況によっては、国と日本で隔離されるために一時帰国したみたいなことになりかねません。最悪の場合、日本に戻れなくなるおそれすら皆無ではありません。T大学への進学をあきらめざるを得なくなることだって考えられます。

とはいえ、Pさんの精神状況を見ると、一時帰国させてあげたくもあります。結論先延ばしはあまりよろしくないのですが、書類審査落ちのショックが和らげば、少しは考えが変わるかもしれません。来週、また、話を聞くことにしました。

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