Category Archives: 試験

12月24日(水)

Hさんが期末テストの追試を受けに来ました。先週金曜日の期末テスト当日は、体調不良というメールがあり、欠席しました。メールが届いた時間からすると、単なる寝坊かもしれないなと思いました。

期末テストの追試は月曜日に行われましたが、これまた体調不良で欠席。昨日も、だいぶ良くなったものの、まだ完全復活ではないとのことで、「明日受けます」というメールが届きました。

今朝も席に着いてからたびたびメールチェックをしましたが、Hさんからのメールはありませんでした。しかし、9時になっても10時になってもHさんは姿を現しませんでした。お昼の買い出しにちょっと外に出て戻ってきたら、Hさんが来たというではありませんか。ラウンジに行くと、Hさんがいました。乱れた髪が病み上がりの風情を醸し出していました。空咳ではない咳をしていて、S先生から職員室に置いてあるマスクを手渡されるほどでした。

早速テストを始めました。時折机に伏せるなど、本調子ではない様子がうかがえました。それでもどうにか最後までテストを全科目受けました。帰り際に出席率を気にするあたり、Hさんらしかったです。こういうことができるということは、最悪の状況は脱しているようです。

さて、採点です。はっきり言って、悪かったです。勉強した形跡が見られませんでした。先週末から今週前半にかけて、教科書も開けないほど具合が悪かったのでしょう。勝手に寝坊と邪推し、申し訳ありませんでした。この成績の悪さは、大目に見てあげることにしましょう。

Hさんは、年明けにも受験があるはずです。そこではこんな温情はかけてもらえません。年末年始は体調を整えることを第一に過ごしてもらいたいです。

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実力者

12月23日(火)

期末テストの前日に行った実力テストの採点をしました。実力テストは期末テストとは違って、試験範囲があるわけではなく、どんな系統の問題が出るか、学生たちには全くわかりません。ですから、成績の良し悪しは定期テストとは異なった傾向になり、授業中のパフォーマンスとも違う様相を示します。

Hさんは、授業中に発言したのを聞いたことがありません。指名してもマスク越しに蚊の鳴くような声で答えるだけですから、声がよく聞き取れませんでした。自信がないからそんな声なのかと思っていたら、実力テストではすばらしい成績でした。期末テストもそれなりの成績でしたが、それ以上でした。Yさんも同じようなタイプです。能ある鷹は爪を隠すタイプなのでしょうか。

Sさんは全神経を授業に集中するタイプです。克明にノートを取っている感じで、私のくだらない脱線も記録されているのかと思うと、気恥ずかしくなるほどです。でも、実力テストはあまり点数が伸びませんでした。しかし、自分の意見を書く問いには、授業中のSさんらしい答えが書かれていました。Jさんもこのタイプです。読解問題そのものよりも、ミニ小論文的な問題で点数を稼いでいました。

どちらのタイプの学生がいいとか悪いとかいう問題ではありません。どちらの学生も力はあります。初見ですぐに理解するか、何回も読んでじっくり理解を深めるか、その違いです。ただ、授業をする教師の立場からすると、SさんやJさんの方が、授業中頼りになり、その分、印象も強いです。

こういった学生の特徴も組み合わせて、新学期のクラス編成をしていきます。

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初めよければすべてよし?

12月22日(月)

期末テストの採点をしました。今回は“やっぱりね”という感じの成績ばかりでした。授業にまじめに参加している学生が高得点を挙げ、よく休む学生が赤点に沈みました。順当な結果だったということは、テスト問題も妥当だったということでしょう。

上級クラスは自分が受け持っているクラスの読解を採点しました。毎回真剣に話を聞いているAさんやHさん、教科書が真っ黒になるくらい書き込みをしているXさん、授業中に発言の多いJさんなどが、それにふさわしい好成績を取ってくれました。その一方で、授業中ボーっとしている学生たちが、見当違いの答えを並べて不合格となりました。

初級は、名前も知らない、顔を見ても全然わからない学生たちの答案の採点でした。情け容赦なくどんどん×をつけていきました…と言いたいところですが、きれいな字には甘くなってしまったような気もします。読もうという努力をしないと読めない字は、部分点ぐらいならあげられる答えも書かれていたかもしれませんが、バサッと斬り捨ててしまいました。どのクラスでも“字は丁寧に”と指導していますから、汚い字が不利な扱いを受けたとしても、しかたないですね。

その成績をクラス成績表に入力してみると、概ね中間テストや平常点と似たような数字でした。初級は下克上がいっぱいあってもよさそうなのですが、もう定位置が決まってしまったのでしょうか。それは何だか悲しい気がします。今は低空飛行の学生も、いつかは高高度で空中戦を繰り広げてもらいたいものです。

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模範解答と面接

11月19日(水)

いろいろとしなければならないことが多く、上級クラスの中間テストの採点が延び延びになっています。どうにかしなければと午前中奮起しようとしたのですが、このテストの模範解答がありません。せっかく時間に少し余裕ができ、やる気も湧いてきたのですから、ここで挫折するのは癪です。

こういう時は、よくできる学生の答案用紙に頼るに限ります。候補として、Aさん、Zさん、Yさん、Bさんを選びました。最初の問題の答えを比べると、Aさんが全問正解で、他の3名はいくつか間違っていましたから、Aさんの答えを土台に模範解答を作ることにしました。次の問題以降もAさんの答えを参考にしながら解いていくと、すらすら問題が解けました。最終的にAさんは93点で、模範解答選びは大正解でした。

さあ採点に移ろうと思ったところに、午後のレベル1のクラスの学生が面接に来ました。午後クラスは授業後にたくさん面接をするわけにはいきませんから、午前中に持ってきます。いつの間にか、最初の学生Cさんの面接の時間になっていました。Cさんの次はXさんが控えています。Xさんの面接が終わるころには、午後の授業の準備を始めなければなりません。採点はまたも延期になりました。模範解答ができたという大きな進歩がありましたから、多とすることにしましょう。これさえあれば、意外と短時間で採点できそうな気もします。

面接では、2人とも、クラスの雰囲気がいいと言ってくれました。確かに、マイナスのオーラを出している学生はいませんから、教える方も楽しいです。でも、楽しい、楽しいで勉強が上滑りしてはいけません。そこのところは引き締めていかなければなりません。ためになる授業もしなければね。

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ちゃんと読んでね

11月18日(火)

先週の火曜日の選択授業小論文は中間テストでした。その中間テストを1週間かけて添削し、成績をつけ、学生に返却しました。学生は、当然ながら、私の評価を一番気にしますが、私が本当に気にしてもらいたいのは、添削の部分です。自分の書いた文章がどのように直されたか、しっかり見届けることで、次の小論文の質を上げてほしいとずっと思っています。しかし、学生は見てくれないんですよね。すぐに新しい課題を与えると、同じような間違いを繰り返し、こちらも同じような直しをしなければなりません。

こんなことを続けていては進歩が見られないと思い、今週は各学生の小論文からいただけない文を抜き出し、それについて解説しました。言いたいことはわかるけど表現がおかしい文、何が言いたいかさっぱりわからない文、やたら長くて意味不明になっている文、小論文の結論としては全くパンチのない文、文意はわかるけど表現レベルが初級にとどまっている文、そういった文を取り出して、なぜそれではいけないのか、どう直せばいいのか、あるいは手の施しようがないのか、などを細かく解説しました。

「この文は、大学入試の採点官は絶対理解できません。ここから先、読まないで不合格にしちゃいますよ」なんて調子でボコボコにした文もありました。そう評された学生は、さぞかし耳が痛かったことでしょう。そして、私が入れた赤を参考に、返却した小論文を清書してもらいました。いつもより取り組み方が真剣でしたから、少しは心に響いたのかもしれません。

終業のチャイムが鳴って清書を提出してもらい、教室の片づけをしていると、KさんとSさんが質問に来ました。中間テストはイマイチの成績だった2人ですが、質問の内容は当を得ていました。気が付いてほしいと思ったことについて質問してきました。

まだ清書を読んでいませんが、期待できそうな感じがします。

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油断大敵

11月17日(月)

レベル1のクラスで初めての漢字テストがありました。レベル1は中間テストの少し前から漢字の勉強が始まり、中国人以外の学生たちも少しずつ漢字に慣れてきたころです。

毎学期のことですが、レベル1の漢字テストで悪い点を取るのは中国人の学生です。彼らにとっては易しすぎて勉強する気にもならないのでしょう。しかし、「このほん(     )は、三千円(     )です。」などという問題に、中国の簡体字を書いたり“さんせんえん”と答えたりしてしまうのです。Cさんは90点でしたが、間違えた問題は手紙と時計の読みでした。ちなみに、中国人以外の学生たちは、満点かそれに近い点でした。

「手紙」はCさんだけではなく、中国人の学生の半分ぐらいが「てかみ」と書いていました。こういう学生は、話すときも「てかみ」と発音しているケースが多いです。「さんせんえん」も同様です。Tさんは「中国」に対して「ちゅうごう」と書いていました。Tさんの発音は、確かに「ちゅうごう」に近いです。「てかみ」でも「さんせんえん」でも「ちゅうごう」でも、話し言葉の中なら文脈がありますから、誤解が生じることはまずないでしょう。しかし、聞き手の日本人に違和感を生じさせ、“下手!”という印象を与えてしまうことだってあるでしょう。

漢字テストは、これから期末テストまで、数回予定されています。初回の漢字テストで思わぬ不成績だった中国人学生たちも、きっと巻き返してくれることでしょう。ここできちんと気を引き締めれば、十分に間に合います。

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束になってかかってこられてます

11月14日(金)

昨日の中間テストの採点が、一向にはかどっておりません。火曜日に行った選択授業小論文の採点も、半分ほど残っています。計画では昨日までで小論文の採点は終わっているはずだったんですがねえ。机の上にはテストの束が4つ、小論文の原稿用紙が20枚ほど、デスクトップの中には会話テストの録画が1クラス分、採点を待っています。

私の場合、自分で教材を作らねばならない授業が多く、そちらを優先せざるを得ないため、中間テストの採点を先送りにしているという図式です。それでも、レベル1のクラスの採点は、すぐに手を付けないと各方面にご迷惑をおかけしかねませんから、何とかしたいと思っています。

さらに、来週月曜日にはレベル1の漢字テストがあり、宿題プリントを回収することになっています。レベル1は、勉強(授業)内容は難しくないのですが、細かいところまで目配りをしておかないと、変な癖がついてしまわないとも限りません。

それから、受験シーズンですから、その関係の面接練習や志望理由書のチェックや進路相談などといった仕事が飛び込んできます。こちらへいらっしゃった学校さんのお話もしっかりお聞きして、有益な情報へと昇華させて、KCPの学生が他校の受験生との競り合いに勝てるようにしていきます。

そんなこんなで、やること満載のまま、週末を迎えてしまいました。来週いっぱいぐらいまで、授業やら採点やらの締め切りをかろうじてかわす綱渡りの日々が続きそうです。

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重症患者

11月13日(木)

中間テストの試験監督クラスは、その学期に授業を受け持っていないクラスです。しかし、そのクラスに前の学期までに受け持ったことのある学生がいることはよくあります。というか、必ず何人かいると言ったほうがより正確でしょう。

午前中に入ったクラスは、半分ぐらいが先学期私が受け持った学生でした。9時のチャイムと同時ぐらいに滑り込んできたFさんは、先学期もギリギリセーフかアウトかが多かった学生です。相変わらずだなあと思いました。出席する日は朝早く来るCさんも、そのまんまでした。

「学生証を机の上に、ケータイ・スマホはカバンの中に。テストを提出しても教室の外に出ないでください。教室の中で勉強するのは構いません」など、テストの注意を伝えて、テストを始めました。上級クラスともなれば、“勝負”に出る学生はめったにいません。監督者として教室の中を歩き回りはしますが、カンニングの現行犯逮捕というより、未然防止が主たる目的です。

聴解テストの最中に見回りをしていたら、一番後ろの席のYさんがスマホを見ていました。ちらっと見えた画面からすると、SNSを見ていたようです。聴解問題の音声が流れていますから声を出すわけにいかず、スマホを指さして机の中にしまわせました。他の科目だったらスマホを取り上げるところですが、他の学生への迷惑を考えるとこの辺で妥協せざるを得ませんでした。

Yさんは先学期も授業中はスマホに集中し、依存症ぶりを遺憾なく発揮していました。中間テストの最中でも我慢できずにいじってしまったとなると、病状はさらに悪化したようです。これでは入試でもやりかねません。もちろん、失格・不合格です。その大学に“KCPの受験生は要注意”なんて思われるようになってしまったら、個人レベルの問題ではなくなります。

Yさんはスマホ断ちをしない限り、日本中どころか、世界のどこへ行っても、大学進学など無理です。火曜日のこの稿で取り上げたJさんも重症だと思いましたが、Yさんはそれ以上です。残念ながら、スマホ依存症回復コースは、KCPにはありません。

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11月11日(火)

上級の選択授業の中間テストがありました。あさってが読解や聴解など、クラス授業の科目の中間テストですが、選択授業はそれに先立って行われます。

私の担当科目は小論文。まず、先週の授業で書いた小論文を添削したものを返し、簡単に講評。その後、中間テストの課題を配り、書いてもらいました。スマホを見るのは厳禁ですが、上級各レベルで使っている文法や語彙などの資料ファイルは見てもいいことにしました。授業で勉強した表現を実際に使ってみることも勉強のひとつですから。上級の授業で取り上げる表現は硬いものが多く、小論文で事実を叙述したり自分の意見を主張したりするのにはちょうどいいです。上級まで上がってくる学生は、くだけた表現、初級中級で勉強した文法や語彙はそこそこ使えますが、フォーマルな文章語となると、まだまだなところがあります。それを少しでも何とかするのが、この授業の役割のひとつです。

学生たちはスマホをかばんにしまい、課題に取り組み始めました。課題文を印刷した用紙の空白にメモをしながら構成を練る学生、課題文の難解なところを母語に直して理解しようとする学生、いきなり原稿用紙に書き始める学生、しばらく考え込む学生、実に十人十色でした。

終了15分前ぐらいに、Jさんが手を挙げました。行ってみると、書き終わったので提出してもいいかと聞いてきました。読んでみると、1段落目に2つの間違いがありました。それを指摘し、最後まで読み直すようにと指示しました。しかし、机の下に隠した左手にはスマホがしっかり握られており、推敲に関してはあまり期待しませんでした。

Jさんは、1段落目の間違いは直したようですが、私が他を見回っている間に、案の定、スマホを始めました。読み直しよりもスマホを優先したようです。

テスト終了後、真っ先にJさんの小論文を読みました。予想どおり、1段落目は直されていました。しかし、結論の段落は意味不明でした。志望校不合格間違いなしの出来でした。感情的にはF評価ですが、結論の手前までは内容がどうにか理解できるので、お情けのC評価としました。

そして、Jさんをスマホ依存症者リストに加えました。

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勉強したいこと

11月8日(土)

来週、指定校推薦の面接を控えている学生2名の面接練習をしました。2人とも入試の面接は初めてだと言いますから、面接室の入り方から教えました。この辺は常識的に振る舞えば、失礼に当たることはないでしょう。とはいえ、不安の芽は1つでも摘んでおくに限りますから、きっちり指導しておきます。

Pさんは先学期私のクラスにいた学生です。いくら注意してもタメ口で話す癖が直らない学生でしたが、今学期の担任H先生の厳しいご指導のおかげで、みごとに“です・ます”で話せるようになっていました。意地悪をして、絶対に答えを用意していないだろうと思われる質問をしてみても、崩れることはありませんでした。これは、本物になったのかもしれません。

Qさんは課題の小論文の出来があまりパッとしませんでしたが、面接の受け答えはしっかりしていました。本番でもこれくらいやってくれれば、小論文でマイナスがあったとしても、面接で挽回できるでしょう。

指定校推薦の面接は、落とすための面接ではありません。大学側としては、受け入れた後どのように指導していけばいいか、そのヒント、方向性をつかむという面もかなりあります。ですから、大学で勉強したいことや留学の目的・目標、卒業後の計画などを明確に述べる必要があります。これができないと、大学側は目の前の受験生に何をどう指導していけばいいかわからず、そんな学生には来てもらっても困るという結論にもなりかねません。そんな状況に陥らないように、何を勉強したいかはっきり伝えろと指導しておきました。

来週の後半ぐらいに、直前練習をしておけば安心でしょう。

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