5月26日(火)
レベル1の進学コースは、今日からクラス替え。今までの成績によって、メンバーの入れ替えをしました。レベル1は日本語がゼロに近い学生が入ってきますから、国でちょっとでも勉強してくると、学期の初めはいい成績が取れてしまいます。しかし、中間テストも終わったとなると、本人の地力や理解力、あるいは努力の多寡が物を言うようになってきます。ですから、能力別のクラスにしたときクラスのメンバーが大きく入れ替わることも不思議ではありません。進学しようと思っている人たちで、しかも入学間もない人たちですから、この時点で努力をしていないようだと先の見込みはありません。ということは今回のクラス分けが本当の実力を反映したものだと言えます。
そんなことを考えて授業に臨みました。いきなりテストをしましたが、思ったより差がつきました。先週までのクラスが上だった学生が必ずしも上位に入ったわけではありません。トップは先週まで上から3番目のクラスだったOさんでした。Oさんは、おそらく、日本へ来てから本気で日本語の勉強を始め、この1か月半ほどで基礎知識が堆積し、頭の中に日本語のネットワークが構築されつつあるのでしょう。
Oさんはペーパーテストではよかったのですが、口頭の質問にはあまりうまく答えられませんでした。こちらは先週まで上位クラスにいた学生のほうが上でした。でも、だからと言って焦る必要はありません。Oさんたちは2017年の進学を目指していますから、これから長丁場が待ち構えています。大化けする可能性もあれば、再逆転されるおそれもあります。照る日曇る日、大波小波、いろいろあるでしょうが、一時的な追い風向かい風に惑わされることなく自分の道を進んでいってもらいたいです。