抜本的改革

1月27日(木)

共通テスト試験問題流出事件は、19歳の女子大学生が、自分がやったと警察に出頭してきたそうです。去年、第一志望ではない大学に不本意ながら進学し、仮面浪人して今年再挑戦のつもりだったのでしょう。成績が伸びなかったので魔が差したと語っているそうですから、焦ってもいたのに違いありません。ほとんどの科目が難しくなって平均点も下がったのですから、結果的にはそこまで焦らなくてもよかったのにね。

不正行為の防ぎようがなかったら現状の入試形式を見直さなければならないと言っていた大学の先生がいました。日本の大学は入りにくいけれども入ってしまったら卒業は楽だと言われています。有名大学に入ってしまえばその大学の卒業証書を手にしたのも同然ですから、こういう勝負に出ようともするのです。来る者拒まずだけど出る者厳選とすれば、受験生は妙な無理をしなくなるのではないでしょうか。また、たった1度のミスが人生を左右することもなくなると思います。

大学が入りやすく出にくくなれば、受験生は自分に合った大学をより真剣に選ぶようになるのではないでしょうか。大学側も、受験生に選ばれるために、より一層教育内容に磨きをかけ、日本の大学全体のレベルが向上すると思います。留学生も、日本の大学を見る目を変えることでしょう。

電子機器は日進月歩です。早晩、共通テストやEJUのような方式では、公平な試験が担保できなくなるでしょう。共通テストは始まったばかりと言っても、基本は共通一次試験と変わりありません。共通一次って、私が第一期生ですよ。もういい加減抜本的な改革を行っても、全然おかしくはありません。

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