1月28日(金)
午後、仕事をしていたら、Pさんに呼ばれました。Pさんとは来週の月曜日に面接練習をすることになっていたはずです。日付を間違えたかなと思いながら受付のカウンターまで行くと、相談したいことがあると言います。職員室の中に招き入れ、じっくり話を聞きました。
PさんはT大学に出願しました。来週末に面接試験がありますから、そのための練習をすることになっていたのです。しかし、書類審査で落とされ、面接練習は必要なくなったと申し出てきました。Pさんが出願した学科は、毎年T大学の中で1番か2番の競争率になりますから、EJUがあまりよくなかったPさんには不利かなと思っていましたが、残念な結果になりました。
私の予定が消えるだけなら話は簡単なのですが、Pさんはもう1年KCPで勉強して、来年再挑戦したいと言います。出願した時は、T大学に落ちたら帰国すると言っていましたが、門前払いを食らったとなると、悔しかったのでしょう。これもまた、Pさんは出席率良好ですから、手続きをすれば認められるはずです。
問題は、一時帰国したいという希望です。来日以来1年以上家族とも友人とも会っていないので、ぜひとも帰りたいのだそうです。落ちたら帰国という当初の予定も、ホームシックがあったからかもしれません。しかし、現時点では下手に帰国すると不利な扱いを受けかねません。今後の状況によっては、国と日本で隔離されるために一時帰国したみたいなことになりかねません。最悪の場合、日本に戻れなくなるおそれすら皆無ではありません。T大学への進学をあきらめざるを得なくなることだって考えられます。
とはいえ、Pさんの精神状況を見ると、一時帰国させてあげたくもあります。結論先延ばしはあまりよろしくないのですが、書類審査落ちのショックが和らげば、少しは考えが変わるかもしれません。来週、また、話を聞くことにしました。
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