千差万別

6月12日(月)

月曜日の中級クラスは、今週末の期末タスク発表に向けて、先週末から準備に励んでいます。4つのグループに分かれて取り組んでいますが、早くも順調そうなグループと怪しげなグループの間に差が生まれつつあります。

YさんやTさんのグループは順調組です。授業中はどちらかというと周りの学生に引っ張ってもらうことの多いYさんは、そのいつも引っ張ってくれる学生がみんな違うグループになってしまったため、自分が先頭に立たざるを得なくなりました。リーダーっぽい役割を担いつつあるようです。Tさんは発表用パワーポイント作りで活躍しています。漢字が苦手なはずなのに、パソコンの画面をちらっとのぞいたところ、正しい漢字を使ったタイトルや文が並んでいました。

LさんとPさんのグループは、危ないです。メンバー4人のうち2人が休んでしまいましたから、LさんPさん2人が受け持ったところだけで仕事を進めるほかありません。休んだ2人は電話をかけても応答せず、無断欠席です。あさってはリハーサルなので、明日は何が何でも来てもらわねばなりませんが、果たしてどうでしょう。出席した2人で話し合いながらパワーポイントも作成していましたが、2人のうちでなんとなくリーダー役のLさんは、どことなく不安げでした。

MさんTさんSさんのグループは、3人がマイペースで仕事をしていました。話し合いながら進めるようにと言っても、私がそばを離れると、また黙々と個人作業です。授業終了間際にMさんとTさんは話し合い始めましたが、全体をつなげた時に、違和感満載のストーリーになっているのではないかと心配です。

Cさんがリーダーになるのではないかと思ったグループは、合議制と言えば聞こえはいいですが、話し合った割にはまとまりがないような気がしてなりません。メンバー全員が話し合っている分だけ、上の2つのグループよりましだと思わなければならないのでしょうが、教師としては安心できません。

戦力均等を旨としてグループを作ったつもりなのですが、だいぶ差がついてしまったみたいです。でも、授業が終わってからオンラインで急に話が進むこともよくあります。それはそれでありがたいのですが、それだと日本語で仕事を進めたかどうかわからない面があります。そうだとすると、何のためにおタスクなのか、わからなくなります。ましてや、生成AIなんて使っていたら…。

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