初欠席

5月2日(木)

プライベートレッスンを受けているHさんは、小学校入学以来、学校を休んだことがありません。体調が悪くても親が休ませてくれず、お腹が痛いとか言いながらも学校に出ました。ですから、小学校、中学、高校と皆勤賞をもらいました。その時は誇らしく思い、ひそかに優越感に浸りました。

そのHさん、なぜプライベートレッスンを受けているかというと、会社の仕事で日本語が必要だからです。通常のクラス授業に加えて、会話練習やJLPTの問題などに取り組んでいます。仕事に直結するとなると気合が入るものです。話し方の間違いを指摘するとすぐに言い直したり別のシチュエーションで使ってみたりしようとします。

ところが、連休明けに出張が入ってしまいました。そのため、どうしてもKCPを休まざるを得なくなりました。小学校から続けてきた皆勤が途切れると思うと、Hさんは残念でなりません。二日酔いの朝も、文字通り這うようにして登校してきたのです。私にまでその残念が乗り移り、「仕事だからしょうがないよ。Hさんはほかの学生みたいにいい加減な気持ちで休むんじゃないんだから」などと慰め役に回りました。

Hさんの爪の垢を煎じて飲ませたい学生がおおぜいいます。Dさんはまた日本語プラスを休みました。数学のS先生から才能があるとお墨付きをいただいているのに、このままでは宝の持ち腐れに終わってしまいそうです。RさんはA先生にたっぷり油を絞られていました。こちらも光るものを持っているんですがね。

明日からの連休、Hさんは出張の資料作りをするそうです。私は、例によって関西遠征です。

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