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やっぱり忙しい

10月20日(金)

金曜日は、私が担当する受験講座はありませんから、午後はいくらか時間ができるかと思ったら、そうは問屋が卸してくれませんでした。

まず、新学期の引継ぎ。昨日まで私だけ時間がなかったので、先学期私のクラスだった学生たちの状況を今学期の先生方に引き継ぐという、担任としての最後の仕事がまだでした。今学期の先生方に先学期の様子を話していると、何度注意しても一向に生活が改まらなかったSさん、Kさん、波が激しかったFさん、努力家のEさん、明るいけど詰めが甘いOさん、優秀だったAさん、Mさん、9月に出席率が落ちて気になっているZさん、Dさんなど、先学期の教室風景を久しぶりに思い出しました。そんな話をして職員室の外に出ると、同じクラスだったHさんが、「TOEFLの成績がよくなかったから志望校を変えました」と報告してくれました。

次は、Tさんの志望理由書。M先生のところに送られてきましたが、理系特有の部分は私が見ることに。約2000字に込められたTさんの思いを、M先生がかなり整理してくださいましたが、800字という制限をクリアするには、さらにもっと刈り込む必要があります。Tさんの情熱を最大限くみ、制限字数を守り、なおかつインパクトのある文章となると、いつもながら難しいものです。

NさんからはEJUの物理の問題に関する質問。本質的ではありますが、問題文をもう少し慎重に読んでもらえると私に聞くまでもなくわかるんですがねえ…。本番では自分で解決してくれると信じましょう。

拾う疲労

10月18日(水)

毎朝、学校に着くと、シャッターを開けるとともに、校舎と校庭の前の道のごみを拾います。ごみの大半は吸殻で、たまにお菓子やパンの箱や袋もあります。空き缶やペットボトルはめったにありません。今朝は吸殻2本とガムの包み紙のような銀色の紙が丸まったものが戦利品でした。

先週の火曜日は連休明けとあって、たまたま落ちていたコンビニ袋に収容しなければならないほどのごみを拾いました。拾っている最中に通りがかった人に「ご苦労様です」とねぎらわれてしまいました。やさしい言葉をかけてもらってもうれしくありませんねえ。そもそも、みんなが道にごみを捨てなければ、私がごみを拾う必要もなく、お言葉を頂戴することもありませんでした。

新宿区は路上喫煙や歩きタバコは禁止のはずなのですが、横紙破りが横行しているのが現状です。お菓子の袋だったら拾って捨ててそれでおしまいですが、吸殻は拾うと手ににおいがつきますから、始末に悪いです。でも、トングやらバケツやらを用意するほどでもありません。うっちゃっておけばいいのかもしれませんが、校舎の前に吸殻が落ちているのを知りながら拾わないのは、学校の美化という面から気分が悪いものです。

さらに悪質なのは、校舎に向かって投げ捨てたとしか思えない吸殻です。そんなに頻繁ではありませんが、週に1本ぐらいは見つけます。植栽に燃え移ったら、どうしてくれるんです。また、花壇に押し付けたように吸殻が差し込まれていたこともありましたから、油断はできません。

ごみを拾うこと自体は何とも思いませんけど、捨てるほうはさらにもっと何も考えていないんだろうなと思います。

秋たけなわ?

10月16日(月)

PさんとMさんは朝から「寒い、寒い」と言っています。「いつまでこの雨続くんですか」「秋雨前線が本州の南にあって、しばらく動きそうもありませんからねえ」「秋雨って、9月じゃないんですか」「そうですね。本当はもう2、3週間早いと思います」「これも異常気象ですか」「う~ん、どうでしょう」「10月は秋晴れでさわやかで何をするにもいい季節ですよね。でも、こんな天気じゃ何をするにも悪いじゃないですか」…。という調子で、お天気の苦情を私が受けるはめになってしまいました。苦情を聞いたところで、私にはどうすることもできませんが。

私は受験講座やなんだかんだで一歩も外に出ませんでしたが、外の空気はかなり冷たかったそうです。気象庁のサイトを見ると、日中の気温は12~13度をうろついており、最高気温は日付が変わった直後に出ています。今晩は、雰囲気からすると、もう少し気温が下がるかもしれません。明日の朝はさらに冷え込むこともありえます。

秋にはもう一花咲かせてもらわないと、KCPの今月の目標「日本の秋を楽しもう」が浮いてしまいます。読書の秋はどうにかなるにしても、スポーツの秋はウィンタースポーツの秋になりかねません。ファッションの秋を楽しむ前に、ヒートテックの出番が来そうです。食欲の秋も、鍋物の秋になってしまうのでしょうか。

学問の秋は、寒かろうと暑かろうと、学校全体を包んでもらわねば困ります。Cさんは授業中よく寝ていました。EJUの勉強で夜遅くまで頑張っていたからと信じてあげたいところですが、果たしてどうなのでしょう。

街は、選挙の秋です。でも、私は、昨日、期日前投票を済ませてしまいました。

楽天家

10月13日(金)

夕方、明日から始まる受験講座の準備をしていると、先学期私のクラスだったHさんから電話がかかってきました。Hさんは水曜日に新学期が始まってからずっと休んでいたので、ゆうべ、メールを送りました。それに反応して連絡してきたのかと思ったら、どうやら違うようでした。

「今、何してるんですか!」「東京で〇△@★×をしています」「学校は水曜日から始まっているんですよ」「始まる日を間違えました」「先学期の終わりに10月は11日から学校が始まりますよって、私、クラスで言いましたよねえ。私以外の先生もおっしゃっているはずです。聞いていなかったんですか」「いいえ、聞いていました」「ふざけるのもいい加減にしろ!」と、電話をたたき切りました。

すると、またすぐ、かかってきました。「先生、どうもすみません」「何がどうすみませんなんですか」「学校を休んですみませんでした」「あなた、そんなに気安く休んでいい出席率だと思ってるんですか」「いいえ…。これからは気をつけます」「気をつけるだけですか。気をつけたけどダメだったって言うつもりなんでしょ」「いいえ、もう絶対に休みません」「私は信じられませんね。同じことばを私や他の先生に何回言いましたか」

Hさんのように、事の重大さを感知せず、学校というか海外留学というか世間をなめてかかる学生が後を絶ちません。こういう学生に共通しているのは、自分だけは大丈夫という根拠のない信念を抱いていることです。自分に都合の悪い情報は聞き流し、都合のいい情報だけを信じるのです。

確かに、それでどうにかなる場合もありますが、どうにもならない場合は、傷口が大きくなってしまいます。Hさんも去年の入試で痛い目にあっています。あれほど面接が重要だと口を酸っぱくして注意したのに、同じ大学に受かったSさんの10分の1も練習せずに、あっさり墜落しました。少しは教師の言葉に耳を傾けるようになるかと思いきや、出席率で注意しても馬耳東風、耳の痛い話をされそうになると巧妙に逃げを打ちます。今回だって、始まる日を間違えたなんて、おそらく嘘でしょう。その場しのぎであることが見え見えです。

早くも、学生との激戦が始まってしまいました。

入学式挨拶

皆さん、本日はご入学おめでとうございます。このように世界のいろいろな国からおおぜいの新入生を迎えることができて、とてもうれしく思っています。

秋といえば、まず、学問の秋でしょうが、学問の秋には入学試験の秋も含まれています。KCPの在校生も、殊に中級や上級は、大半が受験生といっていいでしょう。来年4月の進学を目指して、日夜努力を重ねています。

留学生の入学試験は、学力試験だけでなく、ほとんどの場合、面接試験も課されます。また、志望理由書や研究計画書などを書かなければならないところも多いです。この面接試験や志望理由書で問われるのは、留学の目的と、その実現に向けて努力していこうとする意志の強さです。目的があやふやだったり意志が弱かったりしたら、試験官に簡単に見破られてしまいます。そうなったら、もちろん合格などできません。

残念ながら、KCPにも自分が何のために日本へ来たのか明確に示せない学生、自分の将来像が描けないまま進学しようとしている学生がいます。そういう学生に限って有名な大学に入りたいと言いますが、入試のために捏造したような受験生の姿など、誰も見たくはありません。薄っぺらな志望理由など、面接官の厳しい質問によって簡単に吹き飛んでしまいます。

学生が志望理由書を書き上げる過程は、学問を究めていくことに対する理解を深め、自分自身との対話を通して5年後10年後20年後のあるべき姿を築き上げ、人生における留学の位置づけを明確にしていく機会でもあります。こども時代の自分の総決算をし、どのような大人へと成長していきたいのかを自分の心に銘記する絶好のチャンスだと思います。

こうして自分の中に自分の努力目標が鮮明に描けた学生は、有意義な留学生活が送れます。進学先を卒業した後も、自分の足で歩ける社会人になっています。進学してから、学業面でもそれ以外の面でも充実した留学生活を送っているのは、この過程をおろそかにせず、自分の将来に正面から対峙した学生たちです。就職あるいは起業し、縦横無尽に活躍しているのは、やはりKCPにいたときに留学の意義を深く掘り下げて考えた学生たちです。

今日入学なさった皆さんの中には、進学する人もしない人も、いろいろな目的の人がいらっしゃることでしょう。KCPに入ったきっかけは、周りの誰かに言われたからという受身の姿勢でもかまいません。でも、KCPにいるうちに、自分で選び取った留学にしてください。将来のビジョンを大きなカンバスに描いてください。それが実り豊かな留学をもたらします。そのためなら、私たち教職員一同は、喜んで皆さんの力になり、お手伝いをしていきます。

本日は、ご入学、本当におめでとうございました。

病院通い

10月6日(金)

私にとって、学期休み中は病院通いの時季でもあります。年を取ると、定期的に診てもらわなければならない体の部分が出てきます。授業に穴を開けるわけにはいきませんから、学期休み中にせっせと通うわけです。

3か月に1回診てもらうといっても、病状が進んでいないことを確認するというのが本当のところです。同じ検査を受け、同じ結果を聞き、同じ薬をもらって、3か月後の予約を取って、半日が終わります。それで安心して仕事にもプライベートにも打ち込めるのですから、半日の時間と数千円の診療費+薬代は安いものかもしれません。

無病息災よりも一病息災と言われます。病気を1つぐらい抱えていたほうが、その病気がひどくならないように自分の体をいたわるから、かえって健康を維持できるということです。私も一病息災と言いたいところですが、病院通いの日以外は結構無理をしていますから、医者からすると綱渡りをしているように見えるかもしれません。

学校にいるときは無理もしますが、私は仕事を絶対に持ち帰りません。公私を峻別するという意味もありますが、書類や資料などを学校外でなくしたら責任の取りようがありませんから。ですから、私は学校を出た瞬間に仕事を忘れます。電車の中で読む本のストーリーを思い出したり、休みの計画をめぐらせたりします。逆に、朝は地下鉄を降りてから学校に着くまでに、その日の予定を再確認し、頭の中を仕事で満たします。

病院が思ったより早く終わったので、お昼を食べがてら、紀伊国屋に寄りました。もう、来年の日記帳が売られていました。次の病院の予約はちょうどクリスマスの日、この学期が終わったらお正月ですものね。

ブラックリスト

9月27日(水)

KCPでは、毎月出席率が悪い学生をリストアップし、学生指導するとともに、学生自身にどうすれば出席率がよくなるかを考えさせています。Sさんは9月の出席率が悪く、そのリストに載ってしまいました。私は、Sさんが欠席・遅刻した日を調べ、その日付を書いて、いったいどうしてこんなに休んだり遅刻したりしたのかを説明するように求めました。

Sさんは手帳を見ながらこの日は休んでいないなどと言い出しました。でも、その日は休んではいませんでしたが、大幅な遅刻をした日でした。たとえその日が全面的に出席であっても焼け石に水で、Sさんがリストから外れることはありません。そもそも、休んで日を手帳につけているくらいなら、呼び出しを食らうほど休むなといいたいです。

Nさんはボーダーラインをわずかに下回り、リストアップされてしまいました。入学以来今学期の初めまでは出席率が100%でした。ところが、風邪をこじらせて1日休んでしまいました。これがきっかけになって崩れなければいいのだがと思っていましたが、遅刻が目立つようになり、休むようになりと、転落していきました。出席が悪いことで呼び出されたこと自体、Nさん自身にとってショックだったと思います。ここでギュッと締めておけばきっと復活してくれると信じていますが、新学期はどうなるでしょう。

SさんやNさん以外にも何名かの出席率の悪い学生から事情を聞きましたが、同情に値する話はありませんでした。要するに、たるんでいる、緊張感・切迫感がない、勉強や進学を軽く見ているのです。学生たちが休んでも、私はこうやって嘆くだけで済みますが、休んだ学生自身は自分の人生を食いつぶしていることに気がつかないのでしょうか。

でも、本当に困った学生は、リストを突きつけようにも休みやがってできなかった学生どもです。今までにもさんざん注意してきた連中です。さて、どうしてやりましょう…。

風邪ですか

9月14日(木)

どうも最近、マスクをしている学生が多いような気がします。人数を数えたわけではありませんが、私が受け持っているクラスにはいつも1人はいます。Sさんなんか、今学期の最初からしています。2か月も風邪を引きっぱなしなのでしょうか。夏の花粉症なのでしょうか。Dさんもマスクをしていますが、声を聞く限り元気そうです。意地悪い見方をすれば、寝坊で遅刻欠席しても、教師に体調不良のためと思わせるために毎日マスクをしているとも受け取れます。Dさんはよく休みますからねえ…。

口元を隠すのはウソをついていることの表れだと言われます。私は、手で口を隠して話すことは失礼なことだとしつけられました。ですから、毎日マスクというのが気になるのです。また、顔の下半分が見えないと表情が読めませんから、何を考えているのか、どう感じているのかわかりません。教師にとってはそういう学生は扱いにくいです。その学生の反応がつかめず、何かとやりにくいです。

Dさんにはなぜマスクをしているのかと聞いてみたことがあります。予想通り、風邪をひいているからという答えが返ってきましたが、なんとなく信じられません。私の質問に不安げな目つきで答えている様子を見ているうちに、自分をさらけ出すのが怖いからなのかなとも思いました。家族から寄せられる期待に押しつぶされそうな自分を見せたくないのでしょうか。そこまで想像力をたくましくしてしまうのは、いたずらな憶測かな。

いや、Dさんたちが感じているのは、教師や学校からのプレッシャーかもしれません。テストや宿題や、これができなかったら進級させないなどという教師の脅しが、マスクとなってはね返ってきているような気もしてきました。私もマスクをしたくなってきましたが、マスクをするとメガネが曇りますから…。

和服とぬいぐるみ

9月13日(水)

7月は雨に見舞われ、8月は暑さに負けて延び延びになっていた今学期のバザーが、ようやく開かれました。校舎の前の、通りに面したところに店を開くため、KCPの学生・教職員に限らず、近所の皆さんや通りがかりの人たちもフリーマーケットのノリで品物を手に取り、時には買ってくださいます。このバザーの売り上げは、親と離れて暮らさざるをえない子どもたちのために使われますから、少しでも多くの物が売れてほしいものです。

今回のバザーには、和服が多く出ていました。学生たちも盛んに手にとって眺めていました。また、ぬいぐるみも大小取り混ぜてたくさんあり、あれこれなでたりひっくり返したりしながらしばらくその前から離れようとしない学生もいました。私はポケットファイルやせっけんなど、いつも狙っている物が出ていないか見てみましたが、思ったようなものがありませんでした。

最近は、何でもインターネットで買い物する学生が増えてきました。受験講座で参考書や問題集を紹介すると、その場でアマゾンに発注してしまいます。今すぐ食べたり飲んだりする物以外は、お店では買わないと言っている学生さえいます。そんな学生も、バザーの品物には自然に手が出て、売り上げに貢献してくれたようです。

必要な物、欲しい物はインターネット経由で手に入れつつも、やっぱり実物を目で見て手で触ってみるショッピングも魅力的なんでしょうね。いや、もしかすると、そういうショッピングの味を知っている世代は、今の学生たちが最後になるかもしれません。インターネットのお店しか知らない世代は、バザーにどんな反応を示すのでしょう。見てみたいような見てはいけないような…。

本当に弱いの?

9月11日(月)

久しぶりにOさんが学校に出てきました。漢字テストがあることなど知る由もなく、こちらはかろうじて0点を免れるのがやっと。その後の授業も浦島太郎状態が続き、教科書のどこをやっているのかもよくわかっておらず、無論予習などしているわけもなく、私もOさんに合わせて授業するはずもなく、いわゆる“お客さん”でした。

先週から始まっている期末タスクも、Oさんのことは全く考えていません。他の学生たちがタスクに取り組んでいる時間に、Oさんからの事情聴取と説教をしました。

先月から今月にかけての欠席理由として、お祖父さんが亡くなったことによる精神的ショックを挙げていました。でも、国外に留学しようという若者が、身内の死のショックを2か月も引きずっているようじゃお先真っ暗ですね。どんなにおじいちゃんっ子だったとしても、いい歳なんですから、そんなの言い訳にもなりません。あえて言います。そんなよわよわっちいハートでは、国を離れての勉強など続けられません。

これからどのように改善していくかと聞いてみても、こちらが納得できる答えは返ってきませんでした。「頑張ります」ベースの返事しかできませんでした。こんなことでは、お祖父さんが亡くなったことにかこつけて、学校を休んで遊び回っていたと思われても文句は言えません。具体的にどのように頑張るのかと聞いても、Oさんは押し黙ってしまうばかりでした。何も言わなければ私の怒りが収まるとでも思っているようでした。

Oさんの場合、誓約書などの類をいくら書かせても効き目はありません。申し訳ありませんが、Oさんを真人間に仕立て上げる時間と労力は、真に勉強しようと思っている学生たちに振り向けたいです。現に、Oさんの説教の直後にCさんの志望理由書を手直しし、この稿を書こうとしたときにSさんからメールが入り、同じく志望理由書の添削をしました。

さて、Oさんは明日どんな顔で学校へ来るのでしょうか、それとも来ないのでしょうか。