11月30日(木)
半月ぶりぐらいに養成講座の講義をしました。クラス授業や日本語プラスと違って不定期ですから、連続する時もあれば間が空くこともあります。次回は12月半ば、また半月ぐらい間隔があります。
今回もいろいろなことをしゃべりましたが、can-do statementsについても触れました。これは、日本語教師にとってはタン塩とかスパナとかと同じくらい当たり前の言葉ですが、受講生はじめ一般の方々にとってはなじみの薄い言葉です。この稿をお読みのみなさんも、おそらくそうでしょう。
can-do statementsとは、「学習者がこのレベルまで勉強したら、こういうことができる」というのをまとめたものです。「中級まで勉強したら日本語のニュースが聞き取れます」なんていう感じで書かれています。英語をはじめ、外国語を勉強している方は、通っている学校などで見たことがあるかもしれません。
can-do statementsは、一見日常生活と直結しているとは言い難いのですが、実はその精神は私たちの生活の中に隠れています。例えば、「1歳ならもう歩けますね」「5年生か。じゃあ1人で旅行できるね」「この契約が取れたら、山田君を課長にしよう」なんていうのも、can-do statementsの応用と言えるのではないでしょうか。
「3割で50本打てたら、大谷は来年もMVPだろう」などとスポーツ選手やタレントや作家などを評価したり期待をかけたりするのもこのグループでしょう。ここまで考えると、can-do statementsはタン塩やスパナどころか、みそ汁やドライバーぐらいありふれているのかもしれません。
そんな話も交えながら、講義を進めました。
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