不安材料

9月3日(水)

レベル1は中間テスト後の面接が真っ盛り。授業前にKさんとJさんの面接をしました。

Kさんは美術系の大学への進学を考えています。しかし、現状では日本語力が足りません。授業中はいつも一生懸命練習していますが、なかなか日本語力が伸びてきません。聞く力と話す力が問題です。詳しく話を聞いてみると、学校外でそういう練習をしていないようです。今は教科書に付いているQRコードから直接聴解教材にアクセスできますが、そういうのを存分に利用している形跡がありません。また、志望校についても、東京藝術大学しか出てこないようでは、研究が足りません。

2027年進学だとしても、留学生入試は来年の今頃です。残された時間は1年半ではなく、1年なのです。少しは焦ってもらわなければなりません。でも、そういう切迫感みたいなものは、Kさんからは漂ってきません。留学生活をエンジョイするのは結構ですが、進学にも目を向けないと、泣きを見ることになります。

Jさんは中間テストの成績がよく、レベル1から3にジャンプするのもありかなと思いました。しかし、本人はレベル2をしっかり勉強して、レベル2から4へのジャンプを狙うと言います。堅実です。こちらは大学で経済を勉強するそうですが、現時点では超有名大学を志望校に挙げています。本気でそこを狙うなら、来年の6月のEJUで高得点を取る必要があります。そのためには、2から4に進級するくらいの勢いで突き進んでもらいたいです。そういう意気込みが感じられましたから、有望株の1つとしておきましょう。

でも、何よりも心配なのは、Yさんです。授業後に面接の予定だったのですが、用事があると担任のM先生に連絡してきて、学校を休んでしまいました。どんな用事か知りませんが、レベル1のうちからこんな調子で気安く休んでいるようだと、将来は決して明るくはなりません。

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