12月11日(木)
Kさんが欠席しました。昨日、志望校出願のためには出席率90%が必要だけど、現状では少し足りないという話をしたばかりなのに、出願がさらに遠のくことをしてしまいました。電話をかけて欠席理由を聞くと、お腹の調子が悪かったと言います。KCPの学生は、実に頻繁にお腹が痛くなります。性別、国籍、レベル、住所、あらゆる要素に関係なく、すぐにお腹の調子が悪くなって学校を休みます。私なんか、KCPに勤め始めてから、お腹が痛くなったことなんてないんじゃないかなあ。
入学から今まで、こんなふうに気安く休んだ結果が“志望校に出願できなかった”なのに、まだ休もうというのです。Kさんは日本で進学して日本で就職したいはずなのに、このままでは帰国街道まっしぐらです。志望校に合格して楽隠居みたいな学生もいる一方で、出願すらできずにいるのです。来年の3月までしかKCPにいられないのに、4月以降のことが何一つ決まっていません。非常に心配な状況です。
毎年、卒業式を迎えても無所属新人という学生が必ずいます。とにかく日本に残りたいので、形だけの不本意な進学をする学生もいます。そういう学生は、卒業後、消息を絶つことが多いですから、笑顔のある留学生活を送ってるのかどうかは、なかなかわかりません。たまに、仮面浪人の末に志望校に手が届いたと報告に来てくれる学生がいるくらいです。
Kさんは今後どうするつもりなのでしょう。救いの手を差し伸べたいのはやまやまですが、これ以上ひどくなってしまうと、私たちにはどうすることもできなくなってしまいます。
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