Category Archives: 健康

彼岸まではいいけど

9月24日(火)

それにしても、計ったように“暑さ寒さも彼岸まで”ですね。先週末の彼岸の前日までは真夏日でしたが、おとといの彼岸の中日は、雨が降ったこともあり、最高気温が30度を割り、昨日はさらに下がり、今朝に至っては、最低気温17.7度、肌寒ささえ感じました。半袖でマンションの外に出た瞬間、カーディガンを羽織ってくればよかったと思いました。“秋冷”は言い過ぎかもしれませんが、今までが夜でも暑苦しかっただけに、そんな言葉も使いたくなります。

いろいろな秋の感じ方があると思いますが、私は全国の最高気温ランキングで秋を感じます。暑い盛りの頃は、熊谷とか山形とか江川崎とか日田とか北見とか、本州四国九州、時には北海道の内陸部や盆地がベストテン(暑すぎますからワーストテン?)を競い合います。しかし、暑さが衰えてくると、沖縄の各地点が上位を独占します。現時点では沖縄勢が独占とまではいきませんが、上位に進出するようになりました。

涼しくなると心配になってくるのが、学生たちの風邪です。どうしてこんなに病弱なのかと言いたくなるくらい、季節の変わり目に風邪をひいて欠席する学生が多いです。今朝の私のクラスは欠席6名。そのうち2名は遅刻してきましたが、4名は声が出ないとか連絡してきていますから、気温が下がったせいで風邪をひいたのかもしれません。エアコンのつけすぎでも風邪をひく、ようやく学問の秋っぽくなったと思ったら風邪をひく、いったい、いつがベストシーズンなのでしょう。

そんなことを言っても、あさってが期末テストです。

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欠席理由書

9月11日(水)

「じゃあ、授業を終わりますが、今から名前を呼ぶ人はちょっと残ってください。Aさん、Bさん、…。ほかのみなさんは、気を付けて帰ってください」と、数名の学生を授業後に教室に残しました。何だろうといった顔つき、もしかすると…といくらかうつむきがちの学生、もう覚悟は決まっていると言わんばかりの学生、そんな学生たちに配ったのは、欠席理由書です。前月の出席率が80%を下回った学生に書いてもらうことになっています。入管提出資料にしますから、おろそかにはできません。

Cさんは身内に不幸があって一時帰国したためですから、理由がはっきりしています。Dさんも病気治療という納得できる理由があります。Eさんは具合が悪い日もありましたが、なんとなく休んでしまった日もあります。入管提出書類に、まさか「なんとなく休んでしまいました」とは書けませんから、非常に苦しくなります。たとえ病欠であっても、先月も先々月もその前の月も病気でたくさん休んだとなると、そんな病弱な体で本当に日本留学を続けられるのかという議論が湧き上がってきます。

学校の方も、いい加減な理由で欠席する学生が大勢いるとなると、学生管理能力を問われかねません。学生をかばってやりたい気持ちもありますが、あんまり甘い顔もできません。やはり学生の本分は勉強ですから、厳しく指導していく必要があります。それが、学生たちの将来につながるのです。学校に通う習慣すらつけられない学生が、高等教育など受けられるはずがありません。

出そろった欠席理由書、読むとやっぱり頭が痛いですね。

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清濁

8月26日(月)

天気予報には毎日のように傘マークが現れていましたが、とうとう1回も降られずに夏休みが終わりました。東京というか、東日本は随所でゲリラ豪雨が発生したようでしたが、先週ずっと滞在していた福岡県筑後地方は、猛暑日&熱帯夜の連続でした。筑後地方ではありませんが、太宰府市は7月19日から39日連続の猛暑日です。福岡市は7月17日以降、気温が25度以下になっていません。

おかげで、世界遺産を見て回ったり、山奥の大型天体望遠鏡で日中の星を観察したり、街中で河童を探したり、元寇の防塁を訪ねたり、普段できないことをたっぷりすることができました。というわけで、毎日2万歩前後歩きました。1万歩に届かなかったのは、大牟田市三池港周辺でレンタサイクルを乗り回した日だけでした。半袖短パンでそんなことをしていましたから、腕と膝から下が真っ黒になりました。

炎天下をかなりの速度で歩きましたから、滝のような汗をかきました。心身にしみこんだ穢れや濁りが、汗と一緒に流れ出ていくような感じがしました。入れ替わりに大きな水筒に仕込んだ冷たい麦茶をがぶ飲みすると、新しい自分が出来上がっていくような気がしました。水筒の麦茶を飲み干し、通りがかりのスーパーで買ったペットボトルの麦茶を一気飲みした日もありました。まるで、製汗装置になったようでした。こういう運動は、体にいいのでしょうか。

一番印象に残ったのは、八女市の山奥の星野村です。山奥でも暑く(付近の八女市黒木の観測所では最高気温36.3度)、山道で大汗を書きましたが、空気の澄み具合は秋でした。本物の秋や冬には、もっと空気が透明になるのだろうと思いました。こんなに空気がきれいなら、立派な天体望遠鏡も置きたくなりますよ。泊まれば夜空の天体観測もできるとのことでしたから、真冬のよく晴れた新月の日に再訪したくなりました。

さて、10日ぶりの出勤。あっという間に浮世の汚泥にまみれてしまいました。

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騒音にも負けず

6月27日(木)

先月の健康診断の結果、再検査・精密検査となってしまい、午後からMRIを受けてきました。MRIは、30年以上前にぎっくり腰になった際に受けたような気がしますが、記憶がはっきりしません。

そういう検査専門の施設に行くと、まず問診票。この問診票の注意書きによると、マイナンバーカードを保険証として使っていると、最近の病歴に関する質問には答えなくてもいいとのことでした。こんな形で情報が巡っているんだと感心させられました。私の場合、最近のめぼしい病歴と言えば、足の骨折と歯の根っこの膿を手術で取り出したあたりでしょうか。どちらも、もう治療が終わっています。あとは、定期的に診てもらいに行っている病院通いぐらいです。誰かがこんな情報を手に入れたところで、何の役にも立たないでしょう。でも、中には他人に絶対知られたくない病歴を持っている方もきっといます。そういう方は、この問診票の注をどう気持ちで読むのでしょう。

検査着に着替えて検査室へ。頭を固定する器具が備わったベッドに横たわると、検査中はうるさいからと、ヘッドホンを渡されました。そのヘッドホンを付けると、白いトンネルの中に送り込まれました。ヘッドホンからはヒーリングミュージックみたいなのが流れてきましたが、MRIの機械から発せられる音は、そんなのをものともせずに耳に響いてきました。MRIは強力な磁場を利用した検査ですが、磁場を発生させる際に大きな音を伴うとは、どんな発生法だろうと考えているうちに、検査は終わってしまいました。

結局、磁場の発生法は、わかりませんでした。来週は、検査結果を聞きに、また病院へ行きます。

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牛乳対日本語

6月4日(火)

欠席したYさんに電話をかけて休んだ理由を聞くと、「ゆうべ、賞味期限が過ぎた牛乳を飲んで、お腹を壊しました」という答えが返ってきました。飲むとお腹を壊すほどの牛乳って、相当傷んでいると思います。飲むときに嫌なにおいがしなかったのでしょうか。タンパク質が腐ると、吐き気を催すようなにおいがするものです。味だって、酸味や苦味がしてくるはずです。変なにおいや味がしたら、もったいないからといっても、生理的に体が受け付けず、吐き出してしまうと思います。

賞味期限はだいぶ余裕を持って決められていますから、1日でも過ぎたら絶対アウトというものではありません。しかるべき温度の冷蔵庫の中に保存してあれば、たとえ開封されていても、直ちに菌が増殖するものではありません。牛乳パックに歯垢たっぷりの口を付けて飲んだら、賞味期限前でも悪くなってしまうかもしれませんが、ちゃんと清潔なコップに移して飲んでいれば、そう簡単に悪くなるとは思えません。

「近頃の若者はひ弱で困る」という結論に持って行きたくはありませんが、こういう理由で休む学生はYさんだけに限りません。よく聞く話です。となると、そう結論付けざるを得ません。さもなければ、こういった学生はずる休みをしていることになります。

気になるのは、Yさんに電話をかけて欠席理由を問うた時、何かを操作したような音がしたことです。パソコンかタブレットで国の言葉を翻訳して答えた可能性もあります。上述のようなわりと単純な理由が日本語で言えないとなると、Yさんの日本語力を疑いたくなります。勉強がわからないから学校へ行きたくないのだとしたら、ひ弱な若者が多いことより深刻な問題です。果たして、真相はどうなのでしょう。

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若いんだけど

2月20日(火)

午前の授業が終わって教室内の最終点検をしていると、Dさんが入ってきました。「先生、すみません。体調が悪くてこれから早退します。ですから、午後の日本語プラスには出られません」と、口頭で欠席届。義理堅く几帳面に申し出てくれたことはありがたいのですが、Dさんの場合はちょっと休みが多すぎます。

数学のS先生は、Dさんの才能を認めています。欠席の連絡をすると、「Dさんは飲み込みが早いから勉強すればできるようになると思うけど、休みが多いとねえ…」とおっしゃいます。国で理科系の数学をあまり勉強してこなかったようですが、教えるとすぐに理解して、できるようになるそうです。

私が担当している理科は、数学よりは苦戦していますが、本質を突いた質問をしてくるあたりに、才能の片鱗が感じられます。こちらの授業も欠席が多いので、知識と知識を結び付けて答える問題には弱さを露呈します。毎日物理や化学の授業ができれば、ぐんぐん伸びると思うのですが…。

留学生活は、心身の健康が何より重要です。健康面の問題で留学を断念せざるを得なかった学生をいやというほど見てきました。誰よりも本人が残念でならないでしょう。Dさんにはその名簿に名を連ねてほしくないのですが、どうなることでしょう。

Dさんは“心”の方は健康なようです。昨日も明るく授業を受けていました。しかし、“身”のほうは1日でガタッと来てしまうのですから、心配です。まだ私の1/3も生きていないのに、しっかりしてもらいたいです。理科系の希望の星ですから。

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少し復活

2月17日(土)

昨日、4週間ぶりにギプスが取れました。包帯で縛り付けるような感じから、サポーターで軽く足首付近を固める感じになりました。まだ足を全面的に自由に動かせる段階には至っていませんから、歩き方には若干不自然なところが残ります。でも、専用サンダルから普通の靴が履けるように戻ったのですから、大きな改善です。

ギプスの頃は、赤信号にならないうちにと一生懸命歩いて横断歩道を渡っても、小学校に入ったばかりくらいの小さな子供にあっさり抜かされました。しかし、昨日ギプスを外してもらった後、靖国通りの横断歩道を渡ったときは、普通の大人に置いていかれることなく渡り切れました。

とはいえ、骨折以前と同じようには歩けません。ゆうべだって、駅からうちまで歩いた時の疲れ具合が違いました。レントゲン写真を見た医者は、足の筋肉が衰えたため、骨がもう少ししっかりくっついたらリハビリが必要となるかもしれないと言っています。う~ん、結構な大けがだったんですね。昨日の時点で治ったと考えても全治4週間です。全治4週間と言えば、大けがの部類ですよね。

でも、リハビリが必要なら早くはじめて早く元に戻しておかなければなりません。5月の連休は関西遠征をし、飛鳥地方を1日20キロぐらい歩く計画を立てています。航続距離もさることながら、ある程度のスピードも要求されます。山越えのコースの日もありますから、足が動かないのでは話になりません。来週からは、エレベーターを使わずに、階段で教室まで行き来することにしましょう。

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欠席者多数

11月27日(月)

足のケガで受けられなかった中間テストの追試を先週の金曜日に受けると言っていたKさんでしたが、金曜日は欠席でした。その日は連絡が取れず、週末も行方不明のままでした。今朝も教室にはいませんでした。こりゃあ自宅訪問かなあと思っていたら、休み時間後にひょっこり現れました。教室に入るとすぐにマスクをしましたが、またすぐ外して鼻をかみました。月曜日の後半は作文ですが、作文を書きながら、ポケットティッシュ1個を丸々使い切るほど鼻をかんでいました。

授業後に確認を取ると、やはり金曜日から風邪で寝込んでいたとか。アルバイトもすべて休んだと言いますから、相当ひどかったのでしょう。30日に志望校の出願締め切りがあり、その出願について聞きたいことがあるので少し無理して出てきたそうです。

Kさん以外にも、Aさんもあまりたちのよくない咳をしていました。先週1週間欠席していたJさんは復活しましたが、マスクをしていました。おどろおどろしい病名の書かれた診断書を提出してきました。そのほか、欠席したCさんに電話をかけると、Cさんとは思えないような声が返ってきました。Mさんも同様です。電話線を伝わって菌がやってくるんじゃないかというような咳もしていました。Yさんはお腹を壊したようでした。他のクラスも、こういった欠席者が多かったようです。

私も確かに風邪をひきましたが、学校を休む手前で踏みとどまりました。どうして学生たちは踏みとどまれないのでしょうかね。無理のしかたがわからないのかもしれません。こういう経験を通して健康の大切さを身にしみて感じてもらうのも、留学の成果の1つだと思うほかありませんね。

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軽さゆえの?

11月7日(火)

先週のこの稿に書いた風邪がなかなか抜けません。熱は出ないのですが、咳が完全には止まりません。のどもじわじわと痛痒いようないがらっぽさが続いています。龍角散では太刀打ちできないと見て、昨日、学校の近くの医者に診てもらいに行きました。

そこは10年ぐらい前に通って以来ですから、診察券が使えるかどうか心配でした。診察券は受け付けてもらえましたが、感染症予防のためとのことで、待合室から外に出されてしまいました。例年の11月ならちょっと耐えられないでしょうが、今年はちょうどいい陽気ぐらいの感じでした。文字通り本の立ち読みをしながら待つこと数分、白衣の先生が出てきて、症状を聞きました。「熱はないが、10日ほど前から咳が出てのどが痛い。夜、せき込んで寝られないことがある」と答えると、また数分後に看護師さんが処方箋を持ってきました。1160円、ちょうどおつりなしで払えたので、引き換えに領収書をもらいました。看護師さんが私を見て、外で待たせてもひどくなるようなことはないだろうと判断したんでしょうね。

保険で3割負担ですから、元値は3900円弱。医師と看護師の人件費、処方箋発行の手数料、医院の賃料、その他公租公課、用役費を考えると、それほどとんでもない額ではないのかもしれません。でも、何とも軽く扱われた感じがしてなりませんでした。その足で薬局に寄って処方箋の薬をもらっておこうと思ったら、お薬手帳を持ってくるのを忘れたのに気が付きました。取りに学校に戻ったら、仕事の海に飲まれて、結局行けずじまいでした。

お昼に外に出たついでに、薬をもらってきました(…と日本人はよく表現しますが、ちゃんと代金を支払っていますから、厳密には買っているんですよね。保険で7割引きですから、四捨五入したら「もらう」になってしまうのでしょうか)。すると、なんと、7種類の薬を渡されました。昼食後に飲むよう指定された薬は、4種類6粒。寝る前の飲むのが2種類。腕に貼る経皮吸収の薬もありました。夜せき込むことがあるという症状に対処した薬を出しておいてくれたのです。

受験生の面倒を見ている身としては、「金原先生に風邪をうつされて受験できなかった」などと言われないようにしなければなりません。今度の日曜日は、EJU本番です。

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再マスク

10月31日(火)

この3年余りの間は風邪らしい風邪をひきませんでした。言うまでもなく、マスクのおかげです。愛用の龍角散も減ることなくタンスの中に納まっていました。ところが、先週の半ばごろからのどの調子がおかしくなり、実は先週の柴又は咳をこらえつつ歩き回っていました。龍角散も出動しました。

昨日あたりからは、鼻水とたんも加わってきました。たんは、龍角散を飲んでいるから出やすくなっているのかもしれません。咳と鼻水とたんでいかにも風邪ですが、熱は全然出ません。家でわきの下で測っても、学校で額で測っても平熱です。だからこうして出勤してきているわけです。

とはいえ、席と鼻水とたんですから、声が思うように出せません。午前中はN先生の代講でしたが、しょっちゅう声が裏返りそうになり、なんだか落ち着きませんでした。学生もおかしくて笑いたいのをこらえてくれていたのかもしれません。さすが、最上級クラス、こういうあたりはよくわきまえています。

それにしても、マスクの威力は大したものだと思います。風邪も感染症のうちですから、ついでに完璧に抑えてくれていたんですね。今年の春、マスクを外すとき、風邪の心配もしたのですが、マスクを外す爽快感に負けて、風邪のことはひとまず忘れることにしました。その結果が、これです。

どこで拾ってきたのかわかりませんが、今はこれを学生にうつさないように気を付けるだけです。どのクラスにも受験生がいますから、当分の間はまたマスクのお世話になります。インフルエンザが流行っていると言いますから、予防のためにしばらく続けた方がいいのかもしれません。

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