3月31日(金)
私が毎日通勤に使っている日比谷線の電車が新しくなると、かなり前から駅などで告知されていましたが、今朝、やっと初めてその新しい電車に出会いました。反対方面行きの電車でしたから乗ることはできませんでしたが、駅に止まっている姿をしっかりと目にしました。
日比谷線はラインカラーがグレーですから特別目に鮮やかな色が使われるようになったわけでもなく、新しい電車だからといって劇的な変化はなさそうでした。各車両の北千住寄りに車いすマークが描かれていましたから、きっと車いすが乗れるスペースは増えたのでしょう。銀座線の電車もあれよあれよという間に置き換わりましたから、夏ぐらいには今の電車を懐かしむようになっているのでしょうか。
古い電車を懐かしむといえば、旧国鉄時代に山手線などの通勤区間を走っていた電車が、絶滅危惧種よろしくSL並みに撮影対象になっているそうです。東京地区からはとうの昔に消えてしまい、残っているのは大阪地区だけとのことです。山手線を走っていた通勤電車といえば、お客を詰め込むことを第一に設計され、最初のころは冷房すらついていませんでした。当時は誰もいいイメージを抱いていなかったと思います。文字通りいやというほど見せ付けられていましたから、わざわざ写真に撮ろうなどと考える人もいませんでした。
明日でJRが発足してちょうど30年になります。1987年4月1日の朝は夜勤明けで、工場の敷地から見上げた、JRマークをつけた新幹線がやけに新鮮に感じられたのをよく覚えています。そのときの私と今の私とを比べると、改めて30年という時間の長さを感じさせられます。旧国鉄の電車といえば、それよりもさらに前から走り続けてきたわけですから、表彰状ものかもしれません。