6月10日(火)
防犯講習がありました。警察の方がいらっしゃって、電話やメールによる詐欺など留学生が巻き込まれやすい事件や、自転車の傘差し運転など留学生が犯しやすい法令違反について、わかりやすく説明してくださいました。私たち教職員にとっても、学生の生活指導のポイントを学ぶという意味で、有意義な講習です。
しかし、残念なことに、過去にはこういう講習を受けたばかりなのに詐欺に引っかかってしまった学生もいました。上級以外は学生の母語の通訳を入れるのですが、徹底するのは難しいです。また、他人事だと思って聞いている学生も少なくないのでしょう。
私のクラスの学生には、そんなことがないように、クラスに戻ってから、KCPの学生が巻き込まれた事件、犯した失敗などを付け加えて話しました。真剣に聞いていたようですが、少しは心に響いたでしょうか。こういうのに遭うと、事件にしても法令違反にしても、留学を続ける気力がそがれるでしょう。学生が嫌な思い出で留学を終えるのは、当の本人はもちろんのこと、私たちも心が痛みます。
でも、何より憎むべきは、人をだまそうと、悪意の電話をかけ、メールを送り付ける輩です。同国人をターゲットにする場合が多いというではありませんか。確かに、現代社会を生き抜くには生き馬の目を抜くことも必要でしょうが、弱い立場の留学生の目ではなく、強者の目を抜いてこそ、本当の勝者なのではないでしょうか。
KCPの名で留学生ビザを発給してもらうということは、学生の生活全般に責任を持つということでもあります。そういう筋の延長線上に、防犯講習は行われるのです。
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